東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『西池袋の周辺のこと』

大学時代の同期Kに会ったのは木曜の夜。池袋のマッシュマンズカフェにて。近況を話してから、相談等。好き勝手にやりたいことをやるのと、それだけではダメなことについて。閉店時間がきてしまったので、店を移動し、相談。1時過ぎまで話し込んでしまった。


仕事はそこそこ忙しく、そこそこ順調に進行中。


家の近所、西池袋の住宅街にある銭湯に行ったのは土曜。都内の銭湯としてはめずらしい鉄鉱泉らしい。脱衣所に入ると、いきなり下半身が裸のじいさんがトイレから出てくるところに直面。服を脱ぎながら「うーうー」と言っていた。浴室は狭い。想像よりもまろやかな泉質で、長湯したい気分だったけど、浴槽の狭いのに、思いのほかお客がいるのでそこそこででることに。「うーうー」言っていた人は湯船につかっていても変わらずに「うーうー」言っていた。なんか、つげ義春の世界の銭湯にいるんじゃないかと思える。

風呂からあがってさらに西池袋の近くを散歩。『lamp』という喫茶店でアイスコーヒーを飲む。内装もなにやらかわいく、猫の画が多い。少し池袋から離れているからか、人もすくなく落ち着く。店を出てから、さらにフラフラと歩く。目白庭園という場所を見つけ、そこに入る。子連れの親子と、車いすに乗る老婆と、その車いすを押す中年の女性が園内にはいた。車いすの老婆は静かに、じっと庭園の中の草木を見つめていた。池のほとりに蜻蛉がいた。


西武池袋線の踏切の音が、個人的に好きだ。警笛なのだけど、耳にうるさくない。そのうえ、なんとなくのんびりしている。

住宅街を歩いていたら、いつの間にかJR目白駅前に出てしまった。初めて歩く場所は方向感覚が麻痺する。それが楽しい。


ケーブルテレビでやっていたので三谷幸喜監督の『マジックアワー』を観る。喜劇についてどうこう言える立場ではないけれど、この作品は楽しめなかった。何かをきちんとまとめる必要は無いように思える。


以前、VHSを整理していた時に見つけたヴェンダースの『東京画』を久しぶりに見返す。ヴェンダースのカメラが捉えた東京は、時間経過とは別の、普遍的な何かを切り取っているように思える。


池袋の東口と西口をつなぐ高架、通称びっくりガードの壁に豊島区にちなんだいろはがるたの絵が書かれているのだけど、その中によく判らない絵がいくつかある。とくに「た」の絵の意味がまったく判らない。

夜になったら、少し涼しくなった三連休の最後の夜。