東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『仙台、向日葵のある風景』

tokyomoon2014-09-10

先週の金曜から月曜まで仕事で仙台に行っていた。その間、ホテルに滞在するのだけどホテルはどこか落ち着かない。ベッドなど家よりも広いのだけれど、そうはいってもなんだかゆっくりと眠れない。


ここ三年ほど、仕事で年に一回、仙台に行く機会があり、その都度、1年ぶりに会う方々がいる。貴重だなぁと思う。1年ぶりだとすっかり成長しているのが見れたりするのだけど、では自分はどう見られているのだろうと思う。


そして、仕事の後、名取市に寄るようにしている。今年も帰りに寄った。仙台市から30分から40分ほど走らせて、高速道路を越えると田んぼの広がる風景が出てきて、さらに進むとやけにダンプカーなど工事用車両が多く走る道路が出てくる。すぐ先には海岸がある。防風林はポツポツとしか見えず、田んぼでもないのに開けた風景が広がる。しばらく進むと学校が見える。誰もいない学校。1階部分に津波の痕がまだはっきりと残っている。さらに車を走らせると閖上地区という漁港のある地区に着いた。高台になっている部分に神社の社が作られていた。そこに登って見渡すと、そこもまた開けた風景。何もないようにみえるけど、家の土台が残っていて、そこはかつて住宅街だったことははっきりとわかるし、注意してあたりをみれば、錆びた雑貨などがいくつも見つかる。家の土台に沿ってモノが供えてあるように置かれているところもあった。子供の遊び道具やシャワー、食器やライター。バラバラに。だけど持ち主の記憶が残っているように。そして土台の中には花が植えられているところがいくつもあった。特に多かったのは向日葵。塩水にさらされた土地でも根強く育つからだろうか。僕が見に行った日は快晴で、やけに広く見えてしまう空の下で向日葵が風に揺れていた。


仙台から東京は車で5〜6時間ほど。人と話しながらドライブしている分には飽きることもない。午後3時頃に仙台を出て、夜8時頃には東京に着いてしまう。地続きで繋がっているのに、なんだかやけに遠くの出来事のようになってしまう。そんなことはない。自分のすぐ横にある出来事。


それとは別にドライブ中はたわいもない話でいろいろと盛り上がった。後輩になんとなく『怖い話』をしてみてよ、と言ったところ、そんなにないですよと言いながら、本格的に怖い話を2つも放り込んできた。曰く、霊を呼び寄せる体質だと言う。なんて怖い体質なんだ。


昨日は、仕事を休んで久しぶりにゆっくりとした。なんだか眠くて娘を幼稚園に送り出したあと、少し横になってしまった。そして娘が帰ってきてからも、娘とテレビを見ながらうつらうつらとした。夜になって、焼きそばを僕が作った。野菜をふんだんにいれたが、少し水を入れ過ぎてべちゃっとしてしまった。食べ終わってから巨大な満月、スーパームーンを見に外へ出る。すっかり風は涼しくなった。雲間から見える月は大きかった。


家に戻ってから風呂に入って、娘と横になったらまたすぐに寝てしまった。


今日は少し早起き。仕事をコツコツこなしていると夕方に大雨。すぐに止んだのだけど、東京の別の場所ではかなり記録的な大雨になったところもあったという。なんという天気だ。