東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ネコを探して』

tokyomoon2016-01-31

雪の予報が出ていた週末だったけど、雪は降らなかった。土曜は寒さ厳しかったけど、日曜は晴れて気持ちよかった。


先日、とある映画の試写を観させてもらった。母親の死を扱ったお話。重くなってしまいそうな題材だけど、登場人物たち誰もが人に優しくその人達に支えられながら前向きに生きる主人公を丁寧に描いていて、とても良い話だった。この作品に関わった5歳の女の子もこの試写を一緒に観たのだけど、観終わった後に泣いていた。話の流れを理解して泣いていた。5歳の子が話の流れをちゃんと理解できることに驚いたけど、よくよく考えれば普段見ているテレビアニメの作品もちゃんと理解して観ているし、この子たちにとって、画面上で行われる出来事はきちんと理解できているのだ。見方として、きっと大人はその出来事の動機付けや、役者の行動や物語の筋書きを自分の中で消化させようとするれど、子供はありのままにその出来事を受け入れているのかもしれない。とにかく、その映画は本当に良いお話だった。


ついでに言うと、物語のラスト。決して出会うことのない2人がカットバックで見つめ合うような場面がある。そこが最後までカットバックのみで終わらせたことが良かった。2人が見つめ合うことは実際にはありえないはずなのだけど、そのカットバックがあることで、この物語に幸福な結末が迎えられる。だけど2人が向かい合う全身のショットなどをいれてしまったら、それはその劇世界ではありえないシーンになってしまう。すでに別離してしまった2人が、別離してしまったからこそ生じたこの作品だからこそ、ギリギリの表現としてカットバックのやりとりで描き切ったこと。最後までそこを徹底してくれていたことが良かった。


31日(日)。久しぶりに少しゆっくり出来たので、娘と「猫スタンプラリー」というものを勝手に実行。猫を探して見つけるというもの。西日暮里駅から谷中付近を散歩する。富士見坂という坂があったり、山手線沿線はやけに起伏がある地域。歩くとそれがよく分かる。途中でやけに胸板の厚い狛犬を見つけたり、そして神社や寺が本当に多く、路地をウロウロするのが楽しい。谷中銀座でメンチカツを食べたり、たまたまやっていた昔からある遊びを子供たちにやらせてくれる催しに出会ったりできた。「荻荘」というアパートをリノベーションして作られたカフェに入ったけど、ここも面白いお店だった。結果、猫を8匹見つけた。


帰ってから娘とカレーを作る。2人で玉ねぎをじっくり炒めたカレーは上々の出来。