東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『カットバック』

tokyomoon2014-11-22

嫁が足の裏にあった少し大きめのホクロを取る手術をした。手術といっても、朝、病院にでかけて麻酔を打って取り除いて終わり、というものでそれほど大袈裟なものではないんだろうと思ったのだけど、終わってから聞いたら、14針も縫うような手術だったという。針の数が基準ではないけどまさかそれほどに裁縫のごたる勢いとは思わず驚いた。今朝も足を引きずって痛々しい具合。早く良くなってくれればと思う。


昨日。仕事のつながりである監督の新作映画の試写を拝見できた。まだ、公開は来年の秋の予定だというからそれは幸福なことだ。音楽の使い方がかなり明確な意図を感じる使い方で、これは過去の作品でもそうだったかなぁと見返したくなる。移動が多い中で、二箇所、女性2人の会話のシーンで、互いを真正面から見据えたカットバックがある。一つ目はバストアップのワンサイズで捉えたもので、そこも、それまでよシーンに流れていたものと違う雰囲気があるのだけど、もう一つのカットバックはそれとはまた異なる雰囲気だった。同じように正面から見据えた画なのだけど、そのサイズがバストアップよりはさらに寄ったもので、それが会話の進行と共に少し寄る。さらにカットバックの割り方が、会話の区切れ目ではなく、微妙にタイミングがずれていて、そのずれやサイズが、2人の関係性を表現しているようで、2人の演技とあいまって、引き込まれる。すごいカットバックだった。贅沢だなあ。もう一回観たいけど、それ、あと一年ほど待たねばならぬ。


今朝、娘が目覚めたら、「なんか手がフニャフニャする」と言っていた。状況を聞くとそれは『痺れている』ということのようだ。ただ、言葉を知らない娘が自分の知っている言葉からでたものが「フニャフニャする」だったのだろう。いや、もしかしたら本当にフニャフニャしていたのかもしれない。娘のフニャフニャは娘にしかわからない。