東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『暑い夏の覚書』

tokyomoon2018-08-05

とてつもなく暑い夏の日々。7月が終わり、8月にかけての日々の覚書。これからは短文でも良いから出来る限り日記を残そうと思う。

7月23日(月)。朝、新宿の仕事先まで少し歩く。それだけで汗が吹き出してくる。新宿の仕事が終わって、墨田区へ移動。電車から降りて歩いたら、大きな入道雲。夏の視界。で、歩けばやはり汗が吹き出してくる。夜は『ゴリパラ見聞録』を観る。今、唯一、毎週欠かさず観るバラエティ。

7月24日(火)。早朝から仕事。で、夜は久しぶりの運転。窓を開けて車を走らせてもさすがに暑い。いよいよエアコンが必須。職場の後輩で、実家暮らしの人がいるが、実家にエアコンが無いという。今となっては驚くけれど、僕が子供の頃、僕の実家にもエアコンはなかった。扇風機でなんとかなっていた。明らかに暑くなっている。亜熱帯的な気候になっている。

7月25日(水)〜27日(金)。詳しくは仕事なので書けないのだけど、早朝から羽田へ。国内ではありつつ、なかなか普段は行かない場所へ行く。貴重な機会。羽田から目的地の手前で、プロペラ機に乗り換える。それもまた初の体験。暑さは東京と変わらず。そこで経験したことは詳しくは書けないけれど、同行してくれたガイドさんの話しを一つ、覚書として記載しておきたい。

ずいぶんと昔、僕が生まれる遥か前から立っている木がある。大きな木。その幹を見ると、なんとなく刻まれた時間を感じられるような気になる。うねりをあげて伸びていき、上の方はみえない。一本一本の木が森を作るけど、その一本一本の木の中に、生き物が巣を作り、生態系が作られていく。「一本の木の中にもまた、『森』ができるんです」という言葉をおっしゃっていて、それがとてつもない説得力があった。


7月28日(土)。本州には台風が近づいていた。それでも日中は晴間があり、まだ前日までの体験を引きずっていたら、ちょっとした仕事のトラブルがあり。車を運転していると大粒の雨と強い風。東京に戻って来たタイミングを見計らったかのようなトラブル。一気に現実に戻る。夜は少し強い雨風。猫達もそわそわしていた。


7月29日(日)。仕事でとある場所へ。前日の台風は通り過ぎ、台風一過の快晴。空が気持ち良い。夕方、ぼんやり空を眺めていると、17時半の合図にスピーカーから「夕焼け小焼け」が流れる。雲は刻一刻と動いて、雲の流れで、太陽の光線の射し方も刻一刻とかわる。わずか1分程度だけど、ぼんやりと見ていると、なんだか落ち着く。浴衣姿のカップルや、家族連れの数が徐々に増えていった。何かと思ったら、近くで大きな花火大会があるようだった。花火は好きだけど混雑が苦手になってきているので、早々に退散。

デビッド・O・ラッセル世界にひとつのプレイブック』。主役2人の演技が、まともと精神的な病を抱えてしまった境目のところギリギリの演技を、見事に体現していて、脱帽。こういう作品をきちんと作れる環境、俳優がいること。なんやかんやアメリカは分厚い。あと、勝手にずっと「プレイバック」だと思っていた。それで意味がわからないタイトルだなと思っていたけど、僕が勝手に勘違いしていたのだ。



7月30日(月)。仕事。夜に本日付けで会社をお辞めになる方の送別会を夜に少し。仕事もしっかりして、人柄をよく誰とでもすぐに距離感を近づけることができる方だった。だけど、きちんと仕事の軸を持っている方。つい普段よりも飲み過ぎてしまった。酔っぱらって帰宅。


7月31日(火)。仕事。急遽、夜に少しばかり職場の会食に。そういう日もある。煮魚の目玉はコラーゲンもあって僕はすごく好きなんだけど、抵抗がある人もいる。人数もそこそこいた会食だけど、目玉を食べるのは、僕とあともう1人くらいだった。好み人それぞれ。家でジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を観る。かっこいい人たちの佇まいはかっこいい。



8月1日(水)。ひたすら仕事。映画の日だったので映画に行きたかったがとてもその余裕はなかった。家に帰り、BSで放送していた『早坂暁を探して』を観る。太平洋戦争当時、中学生だった早坂さんは疑いもせず玉砕覚悟でお国のために尽くすつもりでいたという、それが当たり前の考え方であった当時のことを考える。一つの視点ではなく『殺されるゴキブリの視線からも脚本を考える』と語る早坂さんの考え方に刺激を受ける。


8月2日(木)。ひたすら仕事。夜、帰宅してから筋トレして、少し走る。先日の出張に向けて少しだけ走るようにしていたけど、できる限り続けるつもり。スタミナは肺活量、と勝手に思っている。わずか数分のランニングでくたくた。汗だく。


8月3日(金)。朝からいろいろと移動し、午後に新幹線に飛び乗る。名古屋へ仕事。図らずも名古屋は気温40℃を記録したというタイミング。さらに暑いところへ行くことになるとは。東海道新幹線は山沿いの方が見晴らしが好き。とはいえ、平日の夕方なので、パソコンを開いてメール作業をしていたらあっという間に名古屋到着。それから仕事。仕事終わりに仕事関係の人と、味仙というお店へ。台湾ラーメンが本場は実はとてつもなく辛いことを知る。ホテルについて横になったらさすがに爆睡。


8月4日(土)。名古屋から帰京。名古屋駅前でかっこいいマイカーに乗っているお子さんを見つける。こんな乗り方があったか。新幹線は指定席を買わずに自由席へ。仕事で利用する人の大半が指定席を買うので、指定席が混んでるけど、実は自由席がガラガラというケースが多いことを学習した。が、今回はそうでもなかった。熱海で途中下車をしたい気分だったけど、仕事があり事務所へ直行。品川から新幹線を降りた瞬間にトラブルの電話。なんなのだ、そのタイミングは。地方へ行くと少し仕事の気分が無くなるのは確かだけど、どこかで誰かが東京へ戻ったタイミングを監視しているのかと思うほどのタイミングでトラブルが起こる。少しくらい余韻に浸れないものなのか。

不可思議/wonderboyというアーティストがいることを教えてもらい、youtubeでいろいろ聴く。『pellicule』や『雨降りの金曜』という曲を繰り返し聴く。

家に帰り、筋トレ。それからランニング。
クリント・イーストウッド『ミリオンダラーベイビー』を観ながら。


8月5日(日)。朝起きて、掃除機をかけ、トイレと風呂と台所を掃除。それからエアコンのほこりも取る。充実した気持ちで、仕事へ。パソコン作業をしながら、また、不可思議/wonderboyを聴く。それでどういう活動をしているのか調べたところ、すでにお亡くなりになっていることを知る。24歳で交通事故。もうお亡くなりになって大分経っていた。直前までまったくそんなことを考えもせず、繰り返し聴いていたアーティストが実はもうお亡くなりになっていたと知ると、なんとも呆然とするしかなくなる。若く、力一杯、叩き付けるように歌う楽曲はくすぐったくなるような部分もあるけれど、良い曲だなぁと思う。