東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『のんびりとした週末』

tokyomoon2018-08-04

台風の影響を東京はそれほど受けずに済んで、ホッとしつつも、ニュースを見れば他の地域では影響をたくさん受けたところもあるのだろうと思い、自然のものばかりはどうしようもないと痛感。できることといえば、僕のすぐ周りでも被害は起きているということを認識しておくこと。


つくづく夏の空だなぁと思う青い空、大きい雲。暑がりで汗だくになるけど、夏が好きなのだなぁと改めて実感する日々。


だいぶ前に遡るけど、先週末、土日が休みになったので、前夜、唐突に嫁に車で出かけようと提案。レンタカーを翌朝から予約。なんとなく栃木の那珂川あたりを目的地として車ででかける。高速を降りて、地元の唐揚げの店で昼食を食べる。それからさらに車を走らせる。風景はのどか。水田は緑が心地よく、とてつもない暑さではあるけれど気持ちが良い。「なかがわ水遊園」という場所に水辺があり、裸足になって水の中に入る。小さい子供達はビショビショになりながら楽しそうに遊んでいる。それから施設の中にあった水族館を見てまわり、その後に少し車を走らせて、那珂川周辺を走らせる。「日本一きれいな村」と呼ばれているらしい。夕方過ぎに鬼怒川のあたりの川辺で休憩。娘と石投げをして遊ぶ。いかに水面で石を跳ねさせることができるか。できるだけ水面と平行に石を投げる。コツを掴めない娘は苦戦していた。広い川辺で、あたりは高い建物はない。犬を散歩させている人たちがチラホラいる。パラグライダーとでもいうのか、小さな飛行機が川べりを行ったり来たりしている。それから移動して近くの温泉に入る。サウナと水風呂を繰り返す。気持ちいい。


温泉を出ると、まわりはすっかり日が落ちている。小川が流れているのだけど、そこは季節によってはホタルが見えるらしい。少し歩いてみるが見えなかった。残念。車を少し走らせたどこかの駅前で祭りがやっていた。僕らの知らない地元の祭り。屋台が出ているので歩いてみる。地元の人たちが楽しそうにしている。親子連れや夏休みを楽しんでいるような若い人たち。浴衣を着てこの祭りを楽しんでいる人もたくさんいる。そこに威勢のいい掛け声が聞こえてくる。神輿が上下に動きながらこちらに向かってやってくる。汗をビショビショにかきながら神輿を担ぐ人たち。神輿の上には数名、子供が乗っている。縁もゆかりもない祭りだけど、そういうのを見るのも楽しい。


我ながら思いきったことをするものだと思ったが、その日の夜は、近くの道の駅に車を停めて車中泊をする。僕はそういうのに慣れているが、娘は最初は不安そうだった。が、トランクのスペースが秘密の隠れ家みたいだし、寝やすいことを発見すると急にワクワクしだした。周りを見ると同じように車中泊をさている車が何台か。家族づれもいる。それぞれどこからか車でやってきて、ここでしばしの休みを取る。大型トラックのエンジン音は静かな町に少しだけ響いていた。


翌朝、さすがに日が出てきたころに目が覚めた。熟睡というわけにはいかない。あたりは静かで、暑くなりそうな予感。車中泊をしている車のエンジン音だけ、低く静かに響いてる。翌朝、起きて道の駅の横の川で、家族で笹舟レースをする。川べりの公園には工場ショベルカーをデザインした面白い遊具がある。遊具の進歩には驚く。


それから道の駅の温泉に。オープン直後から人がたくさん。風呂上がりに、娘から「サファリパークに行きたい」と言われたので、那須サファリパークへ。実はサファリパークに行くのは初めて。さすがにレンタカーでサファリパークに入る勇気はなく、観光バスに乗る。だいたいこういうバスのベテラン運転手は、気さくなおじさんで、愉快にガイドをしてくれた。ライオンやトラは暑さにやられて伸びていた。鹿などに車から餌をあげるのは面白かったが、どっちか見られているのかよくわからない感じになりつつバスに揺られていた。


那須のあたりはいわゆる高原リゾートというのか。カフェや家具の店など何やらハイソサエティな雰囲気の店が並ぶ。日が落ちて過ごしやすくなってから、少し山にはいったところの川べりへ。川遊びができるようなスペースがある。靴下を脱いで川に入ると水が冷たい。苔に足を取られた娘が滑ってすぐに服をビショビショにしてしまった。実は僕は水着を持ってきていたのだけど、父親だけズルイということになり、少し散策するだけにとどまった。もうすこし時間があれば泳いだりしたかった。


日が沈みはじめたので、ぼちぼち帰ろうと車を走らせていると、水田と山、空の雲が、夕焼けと相まって気持ちの良い風景が広がる場所に出た。車を止めて外に出る。蜩が鳴いている。青々とした緑が揺れる。風が少し吹いている。雲は夏特有の高く高く空の上の方まで伸びていく夏雲。日が沈んでくると、青に水性絵の具の橙を混ぜたような色の空になっていく。嫁と娘は特に興味がないようで、座席に座っていた。僕は1人でぼんやり空を見た。


こんな週末を過ごしたのは、しかし、もう2週間前。日記というだけに毎日、少しでもと思いつつ、なかなか書けず。いやしかし、日記を細かくても日々つけようと思う。そういう習慣をつけたいと思うのだ。