東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『トーキョー・リバーサイド・ライフ』

職場から帰宅する際、運動というか息抜きもかねて渋谷まで歩いて帰る時がある。そうすると途中で渋谷川という整備されて川べりが綺麗になっている場所があり、そこを歩くのが気持ち良い。で、火曜、風も心地よく、過ごしやすい夜だったので少しそこで腰を下ろして一息つくことに。せっかくなので、コンビニでビールとまではいかないまでも、軽めのチューハイを購入。普段は飲まないのだけど。

 賑やかな通りから一つ路地を入ったような場所で、川べりに座れるようなスペースがある。人通りも少なく、なんとなく落ち着ける。お店などはまだまだ自粛しているけれど、こういうところに座って、雑談なんかをして話すのは楽しいだろうなぁなどと思えてくる。そう考えると、この川べりに座ってのんびりする、というのはなんとも良いもんだなぁと思えて来る。

古本屋をするにあたり、本を整理していた際に、阿部和重さんの『グランドフィナーレ』を本棚で見つけて、それを久しぶりに読み返した。夜の川べりなので少々読みづらいけれど、風吹く外で本を読むのは気ままで楽しい。軽めのチューハイなのになんだか少し酔いが回った気持ちになる。

 渋谷まで歩く途中、同じように川べりで腰を下ろして雑談しているカップルや同僚のような二人組を見かける。川べりでのんびりする。これはなかかな楽しいことを発見したなと嬉しい気分になる。