東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『きっと一番、心地いい一日』

朝、顔に痛みを感じて目覚める。飼い猫が爪を立てて起こしてくる。お腹が空いたときの合図。不思議なもので、なぜか嫁や娘にはやらずに僕だけにやる。なぜなのか。で、7時過ぎに起きて、いや、起こされて、餌をやり、そのまま朝食を食べる。で、ごみ捨ての日なのでごみをまとめて、それから掃除機をかけたり、布団を干す。雲も無く、風が心地いい。朝からとても気持ちが良い。

今日は在宅で仕事なので、二階の洋室の窓際に陣取り、メールをいくつか返し、それから娘と外に出てガレージで古本屋をしつつ、再び仕事。なにせ在宅なので。しっかり仕事をしつつ、店番もする。風が心地いい。庭の木々が揺れて木の影が家の壁にゆらゆらと揺れる。それが心地いい。古本屋のお客さんはまったく来ない。というかそもそも人通りがない。平日の昼間に、自宅前で腰をかけるという経験はほとんどないから新鮮だ。

12時過ぎくらいに昼食を食べに一度、家の中に入る。素麺を家用の流しそうめん機で食べる。もう素麺が美味しいと感じるような陽気。嫁の手作りコーヒーゼリーもデザートに食べる。それから再び店番そして仕事。風は相変わらず心地いい。そして客は一向に来ない。15時過ぎに一度、近所の娘の同級生の母親がやっているコーヒー屋に行き、テイクアウトでアイスコーヒーを購入。ひんやりと美味しいコーヒーが喉に気持ちいい。娘も頂戴という。ブラックコーヒー飲めるんだっけ?と聞くと、喉渇いたから、と平然と飲む。それでまた家に戻ろうとすると、出歩いていた近所の家常さんのばったり。何してるの?と聞かれて、在宅で仕事とアイスコーヒーを飲みながら言う。で、ガレージに戻り、店番をする。何してるの?と聞かれて、仕事だと言う。家常さんも、暇すぎて何かしないとなぁという。暇だから村でも作ろうかなというので、それは面白い、と僕も言う。夕方になり、犬の散歩をする人が数名、店の前で本を物色するが、購入まで至らず。そろそろ店じまいをしようかと思ったところで、1人の女性が本を一冊購入してくれた。

僕の家の前は日当たりがいい。古本を並べたガレージに午前中は直射はあたらないけれど、午後になると日が当たりだす。そして陽が傾き始めると、ガレージの中にも日が差し込んでくるようになる。ガレージの中で店番をする僕の座っている椅子にも日が当たってくる。今日は、今年に入ってから、きっと一番、気持ちが良い一日だったなぁ、と思う。

18時を過ぎ、店は閉店。本日は一冊のみ。仕事も一息ついてから、娘と買い物へ。それから再び二階の窓際で仕事をして、夕食。 

こういうのんびりとした生活も良いなぁと思う。