東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『007』

tokyomoon2018-12-07

先日、12月にしてはびっくりするくらいに気温が高くなり、寒いどころか少し汗ばむくらいの暖かさだった。地域によっては夏日を超えるくらいの暑さになったらしく、ここ最近の不思議な天気に驚く。普段の12月がどんなものだったのか思い出してみるが、紅葉がまだまだこの時期も見頃というのも例年どうりだったかどうかあまり覚えていない。そういえば、今年はまだヒートテックを履いてない。これはこのまま、今年いっぱいは履かないで過ごせるのではないか。



後処理はあるもののバタバタと大きめの仕事が一息ついて、ようやく少し落ち着いてきた。映画を観たいなぁとか、本を読もうとする意欲が湧いてきているのも落ち着いている証拠だと思う。もちろん細かい宿題や課題はまだまだあり、そういったものの対応には追われているものの。



最近は家でダニエル・クレイグ版の『007』シリーズを観ている。『スペクター』から観たが、主人公のジェームズ・ボンドがすぐに人を殺していき、殺しては上司に「殺すな」と怒られるという良い具合のアウトローで、いわゆる殺しのライセンスをこれでもかと乱用しつつ、まさに秒単位で女性を抱く。そしてアクションシーンもなんというかシチュエーションを駆使した身体を張った構成で、歯切れ良い。世界の大きな祭りの中に潜り込むという大掛かりな撮影をするのも見応えある。そして計ったような頻度で、ダニエル・クレイグはその鍛えられた肉体を露わにする。女性客へのサービスショットかと思いつつ、男性的にも、もう50代のおじさんと呼ばれる年代の俳優が、実に見事な肉体をしているのを観ると、いやがうえにも筋トレしながら映画を観たくなる。考えてみると、観客側の「待ってました」をきちんと2時間強の尺の中で構成し、それを楽しむからこそのシリーズものの強みなのだなぁと実感。あっという間に『スカイフォール』、『カジノロワイヤル』、『慰みの報酬』を観る。言葉少ないダニエル・クレイグの眉間に皺を寄せた表情を観るのが癖になる。



昨日は雨だった。雨が降ると当然だけど冷え込んでくる。外での仕事の後にはいったチェーン店喫茶店の空調がなぜか送風のようで店の中がとても寒く、外に出てホッとするというわけのわからない事態になっていた。



仕事の終わりが神楽坂だったので、二駅くらいの距離を歩いて帰る。雨上がり、ひんやりしつつもどこか空気が澄んでいて気持ちいい。街灯に照らされた公孫樹がまだまだ黄色い。師走も中盤に差し掛かるというのに。