東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『当日券、失敗』

日中、少し中央区の近くへ行く。陽射しが強く、歩くと汗をかく。喫茶店に入るほどのことでもない30分ほどの時間、近所の公園で少しだけ時間をつぶす。少し広めの公園で、ベンチもたくさんある。まだ学校も終わってない時間なので、公園にいるのはスーツを着た会社員か、OLのような人が多かった。本を読んだり、昼食を食べたり。でも、確かにこういうお昼の時間を少し外で過ごすのは気持ち良い。とはいえ、陽が当たる場所は暑すぎた。日陰に入ると心地いい。木の葉が風に揺れると、地面の影も揺れて、それが良い具合だなぁと思う。空を見ると、久しぶりに少し入道雲のような雲が見える。そして、鳩が餌はないかと公園の中をウロウロしている。大通りに面した公園でにぎやかだなぁと思いつつ、少しだけ、ぼんやり。

 

仕事を終えて、思い切って、18時過ぎに職場を飛び出し、早稲田へ。七里圭さんの舞台がとても面白そうだったので、それが観たいと思い、当日券を狙う。西早稲田駅から早稲田通りを歩く。この週末に近隣の神社で祭禮があるようで、商店街の至る所に提灯が飾られていた。この時期のお祭りが僕は好きだ。それから早稲田小劇場へ。当日券を購入する列に並び待つ。開演直前まで待ったが、そこで制作の方から「申し訳ありませんが、整理券6番以降の方は本日は入ることが厳しく」と言われてしまう。整理券7番だった。これまで、当日券待ちで並ぶことが多々あり、その都度、ギリギリで入れたが、観れなかった。こればかりは仕方が無いと思いつつ、さすがにちょいとばかり落胆。ひとまず仕事もあったので西早稲田付近の喫茶店で仕事などを進める。ああ、残念だなぁ。閉店の時間になり、帰路へ。

 

気分転換に普段は歩かない道を歩いてみる。見慣れぬ路地を歩き、新目白通りへ出ると都電の線路にぶつかる。そこからさらに知らない路地を歩く。住宅街は当たり前だけどすでに静かで、フラフラ歩いていると何か変な人と思われたのではないか。そのうえ、たまに、どうでもいい場所で携帯をかかげ写真を撮っているし。目白のあたりから雑司が谷にかけて急激な坂道になる。富士見坂という坂を上ると、遠く向こうに新宿のビル街が見える。この時間はタクシーがよく通る。街灯、遠くの夜景、車のライト。夜はキラキラとしている。そういえば、坂の途中でどこかの家からピアノを練習している音が聞こえてきた。

 

徐々に蝉の鳴き声も聞こえなくなって、鈴虫の鳴き声ばかりが聞こえるようになってきている。