東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『母の転院』

18日。朝、家族で母の入院する病院へ。兄も同行する予定だったのだけど諸事情で行けなくなり、兄から諸々の書類を受け取り、手続きなどをしにいく。母が、病院から介護老人保健施設、いわゆる老健へ移動することになった。コロナで面会もできなかったので、僕だけよりも娘がいた方が嬉しいかと思い、家族で手続きへ来た。母を移動するのに、介護タクシーも兄が手配してくれていた。介護タクシーを待っているうちに、母が車いすで1Fに降りてきたので、そこへ行く。だいぶ痩せてしまい、髪も伸びてぼさぼさで、表情も乏しく、戸惑った。僕や家族のことは認識してくれているのだけど、反応が薄い。歩くこともままならず、という感じで、ここまでになってしまったことに呆然とする。昨年9月の月末に父の一周忌で法事のようなものを少し実家に集まってやった。その頃はまだ母も元気だったが、11月ごろ、様子がおかしく、かなり痩せてしまい、急遽入院となった。その後、面会もできず、病院での生活に触れることができなかったが、その間に、何かしら回復することはなく、平行線のような状態が続いてしまった。どのようにすれば良かったのか。

 

母が施設の部屋に入ったあと、施設にいたお医者さんに簡単な説明を受ける。その中で、万が一の場合、延命措置をとるかどうかという確認を問われる。人工呼吸など延命するための対応に耐えうる身体か、多少の延命ができたとしても、身体に大きな負荷をかける可能性がある、ということを遠回しな表現で説明される。とはいえ、それで素直に「わかりました」と首肯できるわけもなく、延命の対応をお願いする。

 

説明を受けた後、娘からも率直に、以前までの知っているババと雰囲気が違っていてびっくりした、と言われる。少しでも施設での生活で前向きになればと願う。それから久しぶりに実家に戻り父の墓前に線香をあげる。しばらく来てなかったのだけど、兄が来てくれていたとのこと。

 

夕方から都内で仕事。こういう時、うまく切り替えれるわけではないけれど、それでも仕事も待ってくれない。仕事が終わって、外へ出ると、やけに強い雨。そしてとても肌寒い。なんだか、どっと疲れがでた。