東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『9月が終わる』

29日。仕事を休ませてもらい、家のことをいろいろやらせてもらう。自分の住んでいる区役所へ行き、印鑑証明や戸籍謄本を申請。が、戸籍がここではないと指摘を受ける。「あれ?どこになってますか?」と聞くと、口頭で答えられないので、住民票を確認してくれと言われる。仕方がなく、住民票を見ると、父の実家のある場所になっていた。記憶では、引っ越しをして今の家に移ったときに、本籍を移動した覚えがあったのだけど、違うか。嫁さんに聞いても変えた覚えがあるという。謎だ。で、父の相続(といっても母が相続をするので、相続放棄をするという申請という変なものなのだけど)に戸籍謄本が必要だったので、父の実家のある市役所へ電話。戸籍謄本が欲しい旨を伝えると「お近くの役所で申請書をもらうことができます」と言われる。

 

ちょっと待て。

 

さっきの区役所、それ言ってくれよ。こちとら、戸籍謄本が欲しいと窓口でいったのだ。そういった申請書がありますよ、と言ってくれればいいのに。そんなこんなで少し不満をかかえ、ひとまず実家へ。

 

実家にあるいろいろな書類を取りに。そして母がリハビリなど行うと、おそらく、あとひと月ほど入院をするということなので、実家でとっていた新聞やヤクルトの配達などを一時停止し、冷蔵庫の中をできるだけ整理する。冷蔵庫に入っていたヤクルトをできる限り飲む。なんという作業だ。そして、父の仏壇に線香をあげ、お花に水をあげる。四十九日の手前で、本来ならいろいろと丁寧に対応してあげなければならないのだろうけれど、仕方がない。そして、窓をあけて換気をしたり、掃除をする。たまたま実家にいた際に、地元の父の知り合いから電話がくる。父に線香をあげたいと言ってくれるが、こっちもたまたま実家に来たところで立ち会えず、お断りをいれる。有難い話なのに、本当に申し訳ない次第。お隣に住む長年のお知り合いの方に事情を説明。するといろいろと助言をくれたり、生ごみなど捨てておくのでまとめて玄関前に置いておいてと言ってくれる。有難い。本当に助かる。それから戸締りをして、窓もシャッターを閉める。家の中が一気に真っ暗になる。なんだかとても切ない気持ちになる。九月の頭は、まだこの家には父も母もいて、それなりに賑やかな日々だった。父はゴルフに行く予定をしていた。シルバーウイークには兄の家族が娘たちを連れて遊びに来る予定だった。それが、九月の末には、父はもうおらず、母も入院をしてしまい、家は戸締りをして鍵をかける。ひとけが無くなる。なんて寂しいことなんだろうと思う。

 

実家に鍵をかけて、今度は年金事務所に問い合わせ。母が遺族年金を受け取る予定だったのだけど、申請ができなくなったので、代理で申請ができるかを確認。できなくはないけれど委任状が必要とのこと。委任状を書けるかどうかも、現状ではなかなかハード。ただ、遺族年金の申請手続きは少し遅れても遡ってもらえるということを教えてもらったので、それはひとまず保留に。それから父の入院していた病院へ行き、父の入院費を支払う。市役所で限度額適用認定証というものを申請してもらい、それを提出。母が緊急入院した際に、それを提出すると入院費用が安くなると言われており、父の入院に適用できるか確認したところ、入院月であれば可能だ、ということで申請した。当初言われていた入院費用の半額以下になり、びっくりした。たかが、一つ、役所に申請するだけでそれほど安くなるとは。有難い話だけど、それ、しかし、簡素化できないのかな、とも思う。入院費用を支払い終えて、入り口から外へ。父が入院中に頻繁に出入りした入り口。ある程度、館内の構造にも慣れてきていた。もう、出来る事なら、病院にお世話になることは避けたい。日々、健康でいなければと思う。

 

と、嫁からLINE。娘が熱を出し、早退したという。心配だ。

 

それから、母の入院する病院へ。リハビリに向けて、リハビリ科のある病院へ転院するためのアドバイスなどを聞く。できることなら、脳のリハビリも兼ねて、僕ら親族や親せき、そして周りの人が話せる面会時間を作ってもらえるリハビリ病院への転院を希望した。このコロナ禍で面会を制限している病院が多いのは重々承知ながら、母の変貌を目の当たりにしてしまった身としては、できる限り手を尽くしたい。いろいろ説明を受ける。母との面会はこの日はダメだったので、病院を後にする。赤羽まで行くバスが出ていることを発見し、バスに乗る。グラグラと心地よく揺れるのと、座っている座面が温まるという心地よさで、いつの間にか眠っており、気が付いたら赤羽に到着していた。

 

夕方の赤羽は人が多く、なんだかコロナなんかもう関係ないくらい賑やか。駅の近くのしぶめの喫茶店を見付けて、そこに入り、仕事のメールを諸々。あまり休めない。いろいろと仕事のことでもやらねばならないことがある。そこでいろいろ仕事を終えてから、ようやく帰路へ。

 

家に帰ると、娘が寝ている。額を触ると熱であつい。なんだろうか、疲れとかか。まぁ、ぐっすり寝ているので良くなってくれればいいなぁと思う。

 

というわけで、いろいろと移動、手続きを行った火曜日。そして、今日は普通に仕事。考えてみると、今日で9月も終わり。早いなぁ。そして、本当にいろいろなことがあった9月だった。と、仕事をしていると、嫁からLINEが来た。嫁の実家で飼っていた犬が今日、亡くなってしまったという連絡。朝、御飯を食べた後、散歩へ行こうと義父が犬の様子を見に行くと動かなくなってしまったという。娘が生まれる少し前、嫁がペットショップで見つけた犬だった。まだそこまで歳ではなかった。あまりこういうことを一緒くたにしてはいけないのだろうが、それにしても本当になんという9月なのだ、と思う。身の回りだけではなく、いろいろな訃報を聞く。ニュースで騒がれている芸能人の自死(という報道)もそうだし、仕事関連でもお世話になった方の訃報を耳にした。最後の最後に、飼い犬まで亡くなってしまうとは。

 

いずれにしても9月が終わる。10月はいろいろとまた変化がある月だと思うけれど、少しずつ日常が戻ってくればと思う。