東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『一息ついた日』

朝はゆっくりだったので朝食を食べてから、掃除。それから庭の草木に水やり。これほどの猛暑。大丈夫かと不安になる。

それから職場で少し仕事をしてから、車で移動。少し余裕があったので、仕事前に新宿御苑に寄り道。真夏の日中。さすがに人は少ない。だけど、木陰に入れば風は心地よく、意外と気持ちが良い。夏目漱石の『こころ』。ようやく読了。改めて読み返して、いろいろと刺激を受けた。
大正初期に書かれた作品は、明治時代を生きた夏目漱石の『明治の精神』が描かれている。私と先生の話が焦点であるならば、三部構成の二部目の父親と実家の件は果たして必要なのかと考えるが、ここで父親が明治天皇崩御の報せに失意する姿や、先生もまた、明治天皇崩御、乃木将軍の自死を受けて、自らを振り返る姿勢は、想像するに、夏目漱石自身の価値観を表しているように感じる。大きな時代の変化があったのだろう。そういえば、この先生は、果たしていくつぐらいだったのか。意外と、今の自分とそれほど変わらない年齢のような気がする。

ぼーっと小説を読んでいたら、さすがに汗だくになった。

それから仕事。やや不穏な空気で終了。さすがに日中、陽射しが強い中でぼーっとしたからか、夜はずしっと疲労が来た。多分、旅の疲れもあり。