東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『分断を乗り越えるための対話』

昨日に比べるとやや寒い。いよいよ冬が本格化してきた気がする。朝、車で移動する仕事。新宿のとある貸し会議室で打ち合わせ。新宿駅西口の京王百貨店がすっかり解体されていて、風景が一変していることに驚く。街は日々変化していく。それから結構、年季のあるビルの中にある貸し会議室で、だいぶ渋い場所にある。マンション自体もかなり渋く、内階段のようなデザインで、居酒屋や、会計士事務所のほかに、タイ式マッサージという怪しい店も連ねている。そういう個人経営の店舗が、マンションの一室を遣って営業していて、その江連が、ちょっとしたアジアの国に来たような怪しさがある。

夕方。その仕事を終えて、事務所に戻る。山手通りを車で走っていると、夕陽がまぶしくてきれいだった。冬の空。なんだか、急に物悲しい気持ちになる。

仕事を終えて帰宅。録画していたETV特集「未来会議」という作品を見る。

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福島のいわき市で、対話を重ねて暮らす人たちの姿を捉えたドキュメンタリー。「分断」を「対話」で乗り越えようとする。原発事故における損害賠償、汚染水の海洋放出などの問題を、個々人がどのように向き合っているか、「対話」をしようと、場を作る。その中には、意見の違いはもちろんあるが、決して相手の言うことを否定せずに、耳を傾けることで、「分断」を解消する可能性があるように思える。

昨日、カウンセラーの方の話を聞いて、「相手の話を聞く」ということが大事と聞いた翌日に、たまたま、こういうドキュメンタリーを見ると、なお一層、そういう聞き方が大事なのだなと理解できるが、もちろん、それが自分もできているかというと悩ましい。それでも、気に留めることが必要だと実感する。