東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

無駄とエコ

■ 夜勤明け。秋晴れの東京駅へ向かう。

■ 一昨日、銀行の通帳を紛失した。通帳が必要な用件があり、探したがどうも見つからない。どこにもない。すぐに銀行へ連絡したかったが、支店の名前を忘れていた。都合により地元の支店ではなく、東京駅から歩いて行けるその銀行の支店に行ったのだけれども、ネットで東京駅付近のその銀行の支店を調べると4,5店ある。多すぎる。どの支店か分からない。おのれ日本の中心め。思い立ってかけた支店で口座番号と店番号を言うと「うちの支店ではありません」と一蹴。東京支店ではなく東京中央支店だった。そんなもの覚えてなどいない。とりあえずそこで通帳の使用停止をしてもらう。

■ 安心して家に帰り、冷静になって探してみると2分で発見。なんかのコントかと思うほどの展開だ。自分の駄目さに閉口。そして私は再び通帳を使えるようにしてもらうために東京駅付近にあるその東京中央支店へ向かっていた。この一部の隙も無いほどの「無駄」から作られたエネルギーはどうしたらいいのだろうか。たとえば「無駄」を貯めて恵まれない世界の人々にエネルギーに転換して提供できる装置が開発されるのならば、一昨日からのこの一連の「無駄」を貯めておきたい。「無駄」でアフリカの子供達に学校が建てられないだろうか。ワクチンが作れないだろうか。本当にそう願う。エコの時代なんだ。「無駄」もエコしたいよ。TOKIOだってENOUSガソリンのCMでエコを考えて頭に草が生えている時代なんだし。なんで草が生えてんだよ。

■ 銀行で手続きを終えてから、すでにいろいろな都合から2ヶ月近く「お試し」していたメニコンのメルスプランの本契約をしに銀座へ。本来ならば1ヶ月しかできない「お試し」なのにハードコンタクトをつけたり、そのレンズを割ったり、結局ソフトコンタクトに変えたりとダラダラ「お試し」を繰り返していた。「お試し」もほどほどにしなくてはいけない。契約書や新しい保存液をもらい、無事終了。

■ なんの予定もないので銀座や有楽町をフラフラする。映画でも見ようかと思うけれども、惹かれる映画がない。渋谷に行けばいくらでもあるのに、どうも渋谷へ行くのが億劫だ。僕の中で東京や有楽町や銀座は近い東京。渋谷や池袋は遠い東京。具体的な距離とは違う距離感がそこにはある。適当にファーストフード店に入り、本を読みながら昼。のんびり。

■ 地元へ帰ってから、本屋で少し立ち読み。その後風呂屋へ行く。近くにある銭湯。露天風呂だけ天然温泉(ナトリウム炭酸塩とかなんとか)らしい。ものすごくのんびり入る。サウナにいったり、露天風呂に入ったり、結局2時間ほどいた。

■ のんびりとした一日だった。すごくいい日だった。こういう日がたまにあると素敵だ。何にも考えずにボーっとしていた。で、夜になってメルスプランの契約書や保存液が入った袋をどっかに忘れてきたことに気付いた。何も考えていなかったせいだ。心当たりは有楽町で入ったファーストフード店。今日、仕事後に探しに行かなければならない。こうしてまた「無駄」が生産された。エコからは遠く離れた日々。