東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

2005年の始まり

■新年明けましておめでとうございます。2005年になりました。今年はどんな年になるのか。それはもちろん自分次第なのではありますが、とにかく楽しい1年になればいいなと思うばかりです。今日から仕事始め。そして仕事後は稽古始めです。バタバタとした年明けになります。ちなみに年末ジャンボは全て外れました。かすりもしなかった。1億円の使い道をかなり考えていたのに。ちくしょう。

■東京は大晦日にひどい雪が降ったが明けて1日は快晴であっという間に雪は解けたのだった。金沢に転勤していた兄が帰ってきていたので、一緒に車で出かけた。正月の東京は空いていて、街中でも爽快なドライブができた。こういった気分になれるのも正月三が日だけかもしれない。2日も兄と車で出かけた。4月の公演の映像で、今回は初詣の風景を撮るためだ。この撮影は今後も季節の風物詩を取り続ける。そうやって春を迎える。ある芝居のお手伝いをしているOさんからビデオを借りるために、公演をやっている下北沢へ。しかし下北沢のある世田谷周辺は道路が入り組んでいて運転士しづらい。かなり迷いながらやっと到着。無事ビデオを借りる。せっかくだからと下北沢を歩く。かつて田畑が広がるのどかな風景だったはずの世田谷は、その地形にそのまま家が建ち、今のでこぼこした路地が広がるようになった。区画整理も不可能なほど軒を連ねた家々。これも東京。下北沢は若い人が沢山集まるが渋谷や新宿とはまた異なる空気感のある町。雑多な感じがとてもいい。これもまた東京。いい町だ。

■久しぶりに下北沢を楽しく散歩できた。しかし誤算だったのは下北沢から新宿へ向かうときに大渋滞に巻き込まれたこと。東京の地理に詳しい方しか理解できないことを書くと、甲州街道と山手通りが交差する初台交差点付近から車がまったく動かなくなってしまった。正月だからと甘く見ていた。3時過ぎに下北沢を出たのに、新宿にたどり着いた時には5時をとうに過ぎてしまってすっかり日が沈んでいた。撮影は中止。仕方がなくドライブ。2日間とも兄とずいぶん長い時間一緒にいた。いろいろ話した。こんなに話したのは久しぶりだった。車を運転するのも久しぶりだった。東京を走れたのも楽しかった。

■3日は、そういうわけで映像の撮影。初詣の風景を撮るためにJR市ヶ谷駅から靖国神社へ。靖国神社を選んだのに他意はない。別に地元の神社でも構わなかった。ただ今回の撮影は出来るだけ東京にあるものでやりたいと思っていたから。東京で知っている神社というと必然として有名な場所になってしまったというわけで。あと一度も行ったことがなかったので行ってみたかったというのもある。市ヶ谷から靖国神社へ向かう道路にこれでもかというほど国旗が掲げられていて、それは確かに少し異様な気配はあったが、あとは普通の神社だった。絵馬やおみくじなど結構撮ったが、しかしだ。1人で撮るには限界があった。そこでいつもお世話になっているFさんに電話をして来てもらった。ただFさんが出やすい場所で撮影しようということになり、明治神宮に移動して撮影することになった。

■ここでまた予想外。明治神宮がめちゃくちゃ混んでいた。どうしたことだ。明治神宮など今まで行った事がなかっただけに状況をまったく把握していなかったわけだけど、これほど混んでいるとは思わなかった。最寄り駅の原宿は人でごった返していて、そこを潜り抜けて明治神宮に入ったものの、更なる人の壁が。近くにいた係員の方に話を聞いている人の声が聞こえたが、なんでも本堂まで1時間かかるとのこと。何を願うんだ、それほど並んで。諦めて明治神宮を後にした。そこから歩いて行ける新宿の花園神社へ向かう。1日で3つの神社を梯子してしまった。初詣でもこれだけ神社をめぐるやつはいないだろ。何をやっているんだ、俺は。とにかく花園神社である程度撮影をする。素材はずいぶん撮れたはずだ。

■その後、Fさんと少し話す。コピーライターの仕事をしているFさんはいつも仕事が忙しいらしく、大変そうな毎日を送っている。やりたいことを仕事にどうしたらうまく組み込めるか。自分が面白いと思う『衝動』を形にするにはどうするべきか。話せて楽しかった。というかいきなり呼んで来てくれて本当に有難うございました。

■とにかくこうして新しい年が明けた。もういつもの生活が始まる。