東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

千鳥日記『駄目だ』

■ 久しぶりの更新になった。何か忙しかったのかといえば、確かに忙しかった。仕事のシフトの都合で夜勤が重なり、だけどその夜勤の時に台本を書いていたりして日記を書く時間がなかったりしていた。

■ 稽古の日々が続いている。今日も日中はチラシの折込などをしていた。台本だって書いている。どうしたって4月にある芝居に向けての日々を送っているが、正直なところ今は集中力がない。それはいろんな理由があるが、それらがいろいろ入り組んでどうしても芝居に集中できない。その中でも個人的な事情でどうしていいかわからなくなっている。

■ この日記に書かれていることは日々の生活やその中で思ったことだけれども、それでも生活の全てではない。せいぜい4割ぐらいだ。残りの6割はこうやって外部に向けて書くものではないから省いているものや、あるいは意図的に書いてないものだ。全ては語れない。

■ この個人的な事情もここに書くべきものではない。だから書かないし、書けない。僕自身どうしたらいいのか、まったく整理がついていない。ただ書けるとしたら、僕の今の生活は『夢』を追いかけているなんて言葉で括られるようなかっこいい響きのものではないということだ。ただ自分がやりたいことをやって生きている日々だ。それはきっととてもわがままなことだ。そうやってぬけぬけと生きている。

派遣社員というポジションにいることで年金も払っている。社会保険にも入っている。給料もとてもいい。正社員との違いはボーナスがないというくらいだ。その他はほぼ同等だ。そのうえ楽だ。はっきり言って楽だ。今も仕事中であるのに、こうやって日記を書くことが可能なだけでもちょっとどうかしている事態だ。まぁ見つかれば怒られるのだろうけれども、せいぜい怒られるくらいだ。それで謝れば済んでしまう。

■ それでたまに芝居をやっている。気がついたら前職を辞めて2年経っている。僕は何もしないままに毎日を送っている。そういう生活に満足してしまっている。佐賀のおじいちゃんは僕がフラフラしているうちに死んでしまった。生前、仕事がはっきりしていない僕を心配してよく電話を掛けてきてくれていた。僕は未だにフラフラしている。おじいちゃんはもういない。

■ この先いつまでこんな日々を続ける気なのか。自分でも考える。それでも踏ん切りがつかない。やりたいことはある。良い芝居を作りたい。それは間違いなく、自分の中に強く、ある。ただそれだけでは済まされないこともある。僕の生き方は、ある面では間違っていると思われる。そういう意見も当然だと思う。それでもこの場所にいる。しかし自分でもはっきり分かっている。この場所にいることは『夢』に向かっているなんてかっこいい言葉で括られるものではない。わがままだ。そうであることを覚悟して、そう思われることを覚悟して、この場所にいなくてはいけない。僕はわがままにすぎない。

■ 正直、4月の公演に対して積極的になれないのは、くだらないことに必死になるスタミナがないからなのかもしれない。1月のときよりひどい。1月はまだ言われるがままに動いていればいいだろうと思えた。そういう気にすらなれなくなりつつある。そんな気分で芝居に参加するのが申し訳ない。そして自分が情けない。ひどく曖昧なままで時間が過ぎている。ぼやけている。