東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

千鳥日記『年度の始まり』

■ そういったわけで4月1日。まだガキだったときにはエイプリルフールという日くらいにしか思ってなかった日だけれども、こうやって働いていると、1年のはじまりという日であることがひしひしと感じられる。どちらかというと今日よりも、年度末の昨日までの方がバタバタしている感じだけれども、とにかく今日が月初めであり、新しい年度の始まりなわけであるわけで。

■ BBSにYしゃんが書いていた決意表明は、似たような境遇にある私的にも身に沁みる思いであります。ちょっと前にもそんなことで勝手に落ち込んでいたし、こればっかりは見てみぬフリを決め込んでばかりではいられないわけだし。それにしても山田孝之。「世界の中心で愛を叫ぶ」でも迷っていたか。やはり彼は『迷い』キャラだな。

■ 昨日の稽古は僕が書いた短編と、役者のYくんと僕がやる短編の稽古。僕が書いた台本は、僕は演出に専念できるのでじっくり見られる。最初は慣れない感じだったけれど、何度かやるうちに役者がなれてきて形ができてくる。台本に慣れてもらう。それは台詞を覚えるとか、動きの一個づつをきちんとこなすということだけではなく、雰囲気になれてもらうこと。もしくは僕が作り出したい雰囲気を出してもらえるようにすること。最後の方にはそれが出来てきた。問題なのはこうやって稽古をしたことが、稽古をちょっとしなくなることで忘れてしまうこと。他の部分の稽古もあるから、毎日同じ部分の稽古をできないのは、そういう意味で厄介。その辺は役者の人たちの意識次第ではあるんですが。

■ で、Yくんとの二人の芝居。やはり苦戦。僕もどうしていいか判らなくなってくる。僕とYくん以外の役者に出来る限り見てもらい、アドバイスをもらう。やはり自分が役者で参加しながら演出をするのは難しい。とくに2人しか出演しないと、役に集中しないと芝居が成り立たないし。いやはやどうしたもんか。

■ 昨日、大学時代に勉強でお世話になっていたK先生が東京に来ていて、神田で同じ研究室の仲間であるHくんと飲んでいた。K先生が学会で東京に来ていることは前から聞いていたので時間を作りたかったのだけれども結局取れなかった。一昨日にたまたまその大学の事情を十勝毎日新聞のネット記事で読んだばかりだったので、そういうことを聞いたり、他にもいろんな話もしたかったのだけれども残念だ。稽古が終わった後に電話をかけてK先生と少し話す。こうやってたまに会話をすると、必ず『芝居の方は順調か?』と言われてしまう。大学を卒業して早や3年。そこそこの生活を送りながら、芝居をやっている身の上は『順調』と呼べるのかどうか。またそんなことを考えたりしてちょっと悩んだりしてしまう。いかんいかん。