東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『虎の門のくだらなさ』

■ 朝っぱらから書いている。

■ 金曜の夜にテレビ朝日でやっている「虎の門」は面白い。なんといいますか、どの企画も一応にくだらないことを徹底的にやる。

■ 昨日はいとうせいこうさんの企画で芸能界作詞家選手権というのをやっていたんだけど、面白かった。いとうせいこうさんの企画は以前のしりとり竜王戦も面白かったし、ほんとうにくだらないことを徹底的にやっている。

■ とことんその芸人の持ちネタをやらせたり、その芸能人の持っている体験談をしゃべらせるのもテレビのバラエティの一つの形なのだろうと思うけれども、それがその芸能人をできるだけ細かく切り売りしているタイプだとしたら、虎の門で芸能人に問われることはそれとは別のことだ。それはつまりその人のもつセンスというか反射神経というか、そういうものを徹底的に要求している。だからここにはしゃべりが達者なゴールデン番組をにぎわす芸能人の方々とは別の反射神経がよさそうな人が出現しており、また別の種類のとても濃い方々がひしめいている世界が存在している。

■ 『内村プロデュース』なんかも一見すると芸人の反射神経というか瞬発力を見せている番組のようだけどちょっと違う気がするのは、『笑い』や『くだらなさ』よりそこに出演している芸人に重点が置かれているように思えて、あの番組で生まれる笑いは面白いから笑うというよりはさまぁ〜ずがそういうことをするから面白いということになっている気がする。テロップなんかの使い方も含めてやはりあれは個々の瞬発力より番組自体のカラーが強い。虎の門の場合に問われてくるのは出演者がいかに面白いことを言えるかだけで、参加する時点での敷居はたぶん『内P』よりも低いんだろうけど、生放送ゆえにテロップもある程度のことしかできないし、面白いことをいえないと切ないのは自分で、結局要求されていることはかなりハードルが高い気がする。

■ それが『くだらない』ことや『笑い』に特化しているだけで、よく見たら『朝まで生討論』とおんなじだ。どれだけ必死で、徹底的にくだらないことを考えれるか。僕が面白いなと思うのはそういう徹底的なところだ。

■ テレビで見たいことっていうのはいろいろあるんだろうけど、僕がみたいのはくりかえしやられる定番の持ちネタやトーク番組やおいしい料理番組ではなく、そういったあることを徹底的に追求していくときに見えるその芸能人の持つ瞬発力なんだと思う。

■ まぁそういう部分を大多数の人が支持するかは分からないし、もっと分かりやすい誰にでも理解されることが要求される時間帯や番組もあるわけだから、アレなんですが。

■ じゃあ、そろそろ帰ります。