東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『左内正史 生きている』

■ そして自転車の前輪は空気が抜けたまま。なにせ仕事が終わってから家に向かうと既に自転車屋さんは閉まっている時刻だ。休みの日まで待つしかない。

■ バスに乗る機会ははそれほど多くないけれど、たまにこうやって乗るとそれはそれで面白かったりする。とても細いのに交通量の多い道路を巨大なバスが走る。それだけですごいなと思うのだけど、特に左折するときは大迫力だ。交差点の中に入り込んだかと思うと視界が左へ持っていかれる。遮るのもがないフロントガラスには車も人も映りこんでいるけど、そういった映っているものがどんどんガラスの右側へ飛んでいく様に感じる。大迫力だ。

■ 話は変わる。携帯電話の便利なところはふと思いついたことを即座にメモできることだ。買いたい本やCDのタイトルなどをメモしておく。戯曲を書くときのなにかのヒントになりそうなことをメモしておく。後で見返すとこれは一体何なんだというようなわけの分からないメモも残っているけれど、とにかくふと思いついたことをその場で残せることは有難い。

■ で、携帯電話に「左内正史 生きている」とメモがあった。そんなに昔じゃないというか5月の上旬にメモしたらしいのだけど、どういった経緯でメモしたのか覚えていない。とにかくこの人が写真家で、「生きている」というのが写真集のタイトルであることは覚えている。きっと何かを読んでいたとき、その著者の方が何かの理由でこの写真集を薦めていたので忘れないようにメモしたのだと思う。

■ さっそくヤフーで検索をかけたら左内さんのホームページを見つける。そこに載っている写真を見て、漠然といいなぁと思った。僕は写真に関してまったくの無学でもちろんこの方も知らなかったし、他の人も全然知らない。以前、一度だけ宮本隆司さんという写真家の展覧会に行ったことがあるが、せいぜいそれくらい。だから写真に関しては好みだけでしか判断できないのだけど、左内さんの写真、それはきっと左内さんの世界を見つめる目線といえるのだと思うけど、そういうものが本当にいいなぁと思えた。Chair Albumと題された写真集の製作過程を紹介したページにある写真やスライドショーを見ていると、こういう目線で世界を見つめたいなとつくづく思う。

■ 「生きている」というタイトルの写真集についての詳細は載っていなかったので、是非一度きちんと拝見してみたいと思った。ちなみにまったく別の方のサイトにちょっとした左内さんのプロフィールみたいなのが載っていたので参考までに。この方の写真や日記もまた素敵な感じで、本当に世の中にはいろいろな人がいて、こうやっていろいろなことをネットで配信しているのだなと思う。それは本当に便利で素敵な世界だ。