東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『喉痛し』

■ 喉が痛い日々が続いている。その他、体調は問題ないのだけど、喉だけが痛い。そのせいか、いろいろなことが億劫になってしまい、やらなくていいことは全然やらず、やらなきゃならんと思っていることもやらない日々を過ごしてしまっている。なにかしようとして喉の痛さが悪化してしまうのが面倒だったりするし、そうやっていろいろ嫌がっているとついでに雨が降っていることとかも恨めしくなる。


■ 火曜の夜に某有名人が主演しているミュージカルに行ける機会があり、せっかくだからと行って来た。で、こういうものかと呆然とした。どうしたものかと思った。別にこういった芝居の存在を否定する気はないけれど、それにしてもなぜこういった芝居にお金や観客が集まるのかと疑問に思う。これを観にきていた観客たちは下北沢などにある小劇場の芝居には興味がない人たちなんだろう。芝居を観る層に目に見えない境界線があり、その境界線内でそれぞれが小さな円運動を描いていて、そこに小さなお金の流れが存在している。こんな小さな世界にさえある境界。なんだか嫌な気分だ。で、その小さな円運動の中でも納得できるような運動ができないでいる俺がいるわけだし。


■ そんな最中、奥田民生さんのアルバム「LION」に癒される。今更だけど一昨日初めて聴いた。そしてすごくよかった。特に3曲目の「スカイウォーカー」は本当に名曲だと思った。あと「フェスティバル」とかも。いい声と曲と詩にほっとした気分になる。


■ そして中沢新一さんの新著「アースダイバー」(講談社)や他に2冊本を購入。「アースダイバー」は以前週刊現代誌で連載していたものの単行本化。写真がカラーできれい。で、素敵な東京縄文地図付き。中沢さんの視線から見る東京はとても刺激的で面白い。


■ 以前購入した「東京スタディーズ」とこの「アースダイバー」はまったく異なる視点から東京を捉えた本だ。それぞれ新しい東京ガイドブックであると謳っているが、確かにどちらの目線も本当に面白い。こういう本を読んでしまうとどんどん東京という土地に夢中になってしまう。そして読書をしているとどんどん現実から逃避してしまっている気がするが、しかし止められず。


■ 雨の季節、読書の日々。喉痛し。