東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『池袋にて』

■ 今朝、地元の駅前で演説をしている人を目撃。といっても駅前では日々、市議会議員からなにからとっかえひっかえ演説しているわけで、そういう光景が珍しいわけではないけれど、今日の人はそれまで一度も演説している姿を見た覚えのない自民党議員だった。ポスターだけは街頭にやたらと貼ってあるので顔だけは知っており、確か以前の選挙で民主党の候補に負けてしまって人だったと思う。やけに熱心に演説していて、ハタと気づいたのは、おそらく最近の国会の動向から解散、総選挙にでもなる予想を立てて予め市民に顔を売っておこうとかそういう感じなのではなかろうか。もちろん僕が使っている駅以外にも選挙区内に駅はあるだろうし、それ以外の場所でも日々活動していたのかもしれないけど、あまりにもタイムリーな日にタイムリーな演説をしていて、それがどうにも気になった。しかし「自民党はもう駄目です。自民党の私が言うんですから!」って、まぁ歩きながら聞いただけだからその前後の文脈も分からないけど、何を言ってるんだろうか。郵政に関する決議が今日の14時頃には決まるとかどうとか。自民とか民主とか最近、そういう政党による政策の違いがよく分からない。郵政民営化に反対の人は、その対抗策として何を挙げているのだろう。闇雲な反対だけなら子どもでも出来る。


■ 土曜日。8月6日。池袋にてIさんがやっているバンドの練習を見学させてもらう。この前、Iさんに12月ごろに一緒に何かしませんかと提案したら、そのことをバンドのメンバーにも言ってくれといわれて、フラフラと訪れた。


■ このバンドの練習を見学させてもらったのは2回目で、1回目はずいぶん昔。まだ一度もライブをしてないころ、初めて曲を作ったという時期にIさんに誘われて行ったことがあった。まだぎこちなく演奏していたあの頃にくらべ、今は練習もメンバー間のコミュニケーションがより密に取れているような印象。

■ このバンドはIさんがある程度のギター部分の曲を作ってきて、そのギターの感じに合わせて(あるいは合わせないで)ベースやドラムのそれぞれのパートが自分のパートの音を作っていく。それをみんなで聞きながら「もっと激しくいこう」とか「そこは押さえながらいこう」とか言い合って一つの曲を作っていく。音楽のことはよく分からないけど、こういう作り方は心地いいなと思う。全てを最初から決めていくのではなく、それぞれが持っているリズムや技術を一本の軸に肉付けしていくように作品を仕上げていく。時にはぶつかることもあるんだろうけど、こういう作り方にはその集団内の信頼感が重要なはずだ。

■ 集団を作るうえで、その集団のなかで通じる共通言語とでもいうものが必要だということを演出家の太田省吾さんが言っていたけど、そういうものがこのバンド内で出来上がりつつあるのではないか。


■ それにしても驚いたのは、練習を見に行ったら新曲を1曲披露してくれたことで、なんでもそれがこの前、僕と話をしていて浮かんできた作品のイメージでIさんが作った曲だという。


■ 驚いた。だってIさんと話しをしたのは1日だから、まだ5日しか経ってないわけで。しかも僕が来る前にIさんがバンドのメンバーに楽譜を渡して、2回ほどセッションをしただけで、披露してくれたときはわずか3回目の演奏だという。「案外うまくいった」とか言ってたけど、そういうところからもこのメンバー間の共通言語がしっかり出来ている感じを思わせる。それにその曲はかっこよかった。


■ なんにせよ、その練習後、バンドのメンバーにいろいろと話す。乗り気になってくれつつ、でもまだ姿が見えないその企画に不安な感じもあるようで。それは当然。でもみんな興味はもってくれているようだった。で、「とにかく台本を」と言われる。そう言われるとなんだか緊張するけどいいものを書ければいいなと思う。