東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『西日暮里で飲む』

パナソニックのデジカメLUMIXの宣伝が気になる。といってもデジカメが欲しいとか、そういう意味ではない(いや、デジカメは欲しいけど先立つものがない)。CMそのものにもそれほど魅力を感じない。唯一気になるのがキャッチコピーだ。

『手ぶれは、許しまへんぇ』

『許しまへんぇ』。これは一体なんなんだろう。どこかの方言なのか。『許さない』って結構パンチのある言葉のはずなに、この言葉の与える虚脱感はなんだろう。『許しまへんぇ』。音だけで聞いていてもかなり萎えるけど、文字で見ても結構萎える。『許しまへんぇ』。かなり力の抜ける言葉だ。『へ』もかなり効いているが、なによりこの小さな『ぇ』が肝だ。例えば

「私はあなたを一生許さない」

って言われたらそうとうきついけど、これが

「私はあなたを一生許しまへんぇ」

なら、ちょっとした冗談かと思える。
まぁそもそも『許さない』対象が手ぶれだからな。手ぶれぐらいなら、このくらいオブラートに包んだ『許さない』の方がしっくりくるのかもしれない。


■ 昨日、西日暮里で友人のYくんとDさんと会う。僕が企画する芝居へのお誘いも兼ねて久々に飲むことになっていた。雑多にいろいろ話しながら飲む。Dさんは友人と二人で一緒に住んでいるらしいのだが、この友人の逸話がかなりすごい。「朝起きてすぐにカレーうどんカップ麺を食える」とか「寝る直前にカップ麺を食える」とか「節約やダイエットなどのために自炊を始めて夕食を作っているらしいが、なぜか食卓には自炊した食事とさらにカップ麺がついてくる」といったカップ麺にまつわる逸話は数知れず。


■ その中でもすごいと思ったのが、「いつも何かをやりながら寝てしまっている」というやつだ。その友人はいつも何かをやりながら寝てしまうらしい。テレビをつけるためにリモコンを持ちながらとか。廊下で寝ていることもあるらしい。Dさんはいつも彼女が寝た後に電気を消したり布団をかけたりしてあげているらしい。布団できちんと寝ているのをあまり見た事がないって言ってたぐらいだから。なんというか伝説を持つ人っていうのはいるものだ。


■ それから芝居の話もする。しかしいろいろ話すけど、話し上手じゃない自分を痛感する。言葉で自信が持てないところは図とかを描いたりする始末。居酒屋で図はないだろう。まぁ自分自身でもまだ確固とした考え方を持っていないからかもしれない。いろいろな本を読んで参考にしていることを引用して話しているだけだし。そして話しすぎるとなんだか後ででしゃばりすぎたかなと後悔する。でもしゃべってしまうのだけど。


■ とにかく自分の思っていることを出来るだけ話した。まぁこういうのは恥ずかしいんけど。二人ともそれなりに興味を持ってくれたようで、本当にありがたい。


■ 途中から映像をやってくれる谷川さんも合流してくれて、さらにいろいろ話せたのもよかった。


■ Yくんはこのまま朝までいくつもりだったらしくえらく早いペースで飲んでいた。しかし結局終電間際に飲み会は終了。YくんはDさんに「泊めて」と言っていたが丁重かつ頑なに拒まれてしまっていた。いろいろ話せて楽しかった。Yくんが無事帰れたかが心配だったけれども。