東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『青い電車と赤い電車』

■ 今朝、仕事に行くために電車に乗ったら、かなり空いていた。これも祝日効果か。


■ で、僕の向かいのシートに母親と娘という親子連れが座っていたのだけど、小学校低学年くらいの年齢と思われるその娘さんは熱心に漫画を読んでいた。何を読んでいるのかと思いきや「ドラゴン桜」だった。


■ 「ドラゴン桜」を読んだことがない身で何を言えるもんでもないけど、しかし小学校低学年(と思われる)の子供が読む漫画なのだろうかと思ってしまう。確か、ドラマでもやっていたはず(そっちも見てない)で、その影響もあるのかもしれないけど、しかし、青年誌に連載されているこの漫画と小学生がめぐり合う機会っていうのは、そう多くないのではないか。もちろんこういった疑問は「ドラゴン桜」自体の作品の面白さを否定するものでもないし、モラルとかそういった観点から問いたいとかそういったわけでもない。ちなみに僕の「ドラゴン桜」の認識は塾だか予備校の講師で元ホストの主人公が浪人生の東大入学を共に目指すお話とかそういうものだと想像している。)


■ で、そういった認識の下で勝手な推測をするけれど、おそらくドラマを見た母親がなんらかの意図でその原作本を娘に見せているのではなかろうか。それはつまり、少なからぬ教育本として。まぁ人様の家庭の子供の育て方は、もちろんそれぞれの家庭の中で考えてなされるべきだし、あまり口出しするもんではないんだろというのは判っている。ただ、子供は自分なりにいろんなことを経て成長していくと思うけど、まぁ親の提供するものが与える影響は少なくはないと思う。


■ 「ドラゴン桜」の内容が子供の教育の仕方(もしくは子供を東大に入れるやり方)に優れた内容だとしても、それはあくまで『教える側』が理解すればいいはずの内容だと思う。その一部始終を『教えられる側』にあたるまだ小学校低学年という年齢の子供にさも「私はあなたをこういう風に育てていこうと思っているけどどうかしら?」とでもいわんばかりに見せる行為は違う気がする。


■ もちろんこれらは全て僕の憶測だし、母親はまったく違う意図でこの漫画を見せてるのかもしれないし、もしかしたらこの子が自分の意志で「ドラゴン桜」を読み始めたのかもしれない。そうであったら僕に口出しできることは余計にない。どういった経緯でその子が「ドラゴン桜」を読んでいたのかは僕には判らない。だだ、きっとその年齢の君にはもっと読むにふさわしい、そして読むべき本が他にあるはずだよ、と思わずにはいられなかった。


■ 電車つながりで。くるり京浜急行のテーマソングとして書き下ろした新曲『赤い電車』がスペシャルサイトでフル視聴できる。PVも見れてお徳(期間限定か?)。素敵な曲で、素敵なPVで、素敵だった。