東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『暮れていく週末』

先週、先々週と週末に仕事が入ってしまったので、久しぶりに家でゆっくりしようと決めた土日。娘子を背負いながら掃除機をかける。窓も拭く。娘子は背負われると、割とすぐに眠るので助かる。しかし、じわじわと重くなってきているので肩が痛くなる。

嫁氏がリンゴと赤ワインと砂糖を混ぜてジャムを作ったので、それをT夫妻にお裾分けに行く。猫のけだまのお墓もお参り。僕は毎朝、通勤前に顔を出すのだけど、3人で一緒に行くのは、1人で行くのとはまた異なる感覚。
お墓の横に大きな柿の木がある。T夫妻曰く、その柿の木は以前マンションに住んでいた方が蒔いた柿の種が実ったとのことだけど、それがずばり8年前で、やっと今年になって実が出たのだという。柿は8年っていうのは、『まさに』なのだなぁと実感。T夫妻はその実をさっそく摘み、干し柿にするのだという。

娘子を連れて、嫁氏と雑司ヶ谷を散歩。鬼子母神に行き大公孫樹はさすがにもう葉が落ちていた。それから大鳥神社を歩く。いつもはそれで近所のスーパーに寄って買い物をして帰るのだけど、昨日は遠回りをして、少し離れた商店街まで行くことに。夕方の通りは、歩く人たちももの静か。暮れるのが早く、いつの間にか暗くなる。娘子は、大体鬼子母神の辺りで、揺れが気持ち良いのかいつも眠ってしまう。その顔を見るのが好きだい。いつもはいかない商店で、その店の手製の煮豆を購入。

近所のスーパーで物色していたら、小学校低学年くらいの男の子が母親と一緒に買い物に来ており、イチゴを見るや、「買って、イチゴ買って!」と強請っていたが、母親が「イチゴはまだ季節早いから美味しくないよ」というと「じゃあ、餅買って!餅!」と強請っていた。ずいぶんな方向転回だなと思った。


家常さんからharuka nakamuraの『twilight』というアルバムを借りて、それがすっごく良くてずっと聴いている。それでyoutubeを検索すると、そのアルバム発売に伴うspecialmovieがアップされていた。その動画がすごく良い。カメラをセッティングして、ピアノを演奏するだけのシンプルなものなんだけど、その画の具合が良い。そして何より音。そこに流れる音が、ピアノの音だけではなく家の外から入って来たであろう車の音も入っているのだけど、それらも含めて、その動画の音になっているようで、すごく豊かなことになっている。幸福な音体験。