東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『竹の花」

■ 昨日の夜にテレビを見ていたら芸人が雑学の知識を競い合う番組があり、その放送の中で竹の花についての知識が紹介されていた。


■ 竹はおよそ60年に一度の周期に花を咲かせる。そして、種子を実らせた後、枯れてその生涯を終えるのだという。


■ そのことが気になってネットで検索してみると、竹について書かれたサイトを見つけて、その中に竹の開花現象を紹介したページがあった。そのサイトによると「竹が花を咲かすのは60年周期」というのはまだ実証されたことはなく、モウソウチクという竹の一種が67年目に花を咲かせたという事例が2件報告されただけだそうな。そりゃね、一度確認するだけでも60年以上かかるし、なかなか実証は難しいのでは。さらに驚いたのはなんでもマダケという種類の竹は120年周期で花を咲かせるらしい。それは昭和40年代に全世界規模で一斉に花を咲かせたということから間違いないと報告されているのだという。


■ すごいなぁ。120年だもん。途方も無いすごさだ。僕が生れてから死ぬまでにかかる時間も及ばない周期で、何かが竹の中に記憶されていて、花を咲かすのだ。そして花を咲かして朽ちていくというのも、なんともいえず素敵だなぁと思う。


■ 120年か。昭和40年代、つまり1960年代に咲いたマダケの花が次に花を咲かすのは2080年代ということか。どうなんだ、2080年って。俺はまだ生きてるのか。それとも死んでるのか。生きてても90歳ぐらいだもんな。きっとかなりじいさんなんだろうな。もし、そこまで生きていたらマダケの花を見てみたい。そして共に枯れて朽ちていけたらなんだか勝手に幸せな気分で死ねそうだ。


■ さらに昨日。夜勤明けに品川へ。すると、フリーマーケットをやっていたので物色してみる。洋服などちょっと興味をそそられる物もあったけど購入せず。


■ と、本を売っている場所があり、ちらっと覗くと「尚武のこころ 三島由紀夫対談集」(日本教文社)があるではないか。しかも保存状態もとても良好。新品と変わらない。すかさず購入。さらに中上健次アメリカ・アメリカ」(角川文庫)と川端康成眠れる美女」(新潮文庫)もあったので購入。他にも興味をそそられるかなり素敵な本が、とてもいい状態で置いてあった。フリーマーケット侮りがたし。ホクホクな気分で帰宅したのでした。