東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『蒼茫』

■ 占いを信じた結果かどうなのか、とりあえずあの日、自分の中で「少なくともここまでは」と立てた目標は無事にクリアできた。それはホッとしている。でも、ちょうどその夜、自分が企画している芝居に参加をお願いしていたある方から、どうしても都合が合わずということで不参加のメールが来ていた。


■ その日はずっと携帯電話が圏外の場所にいたので、そのメールに気づいたのはセンターに問い合わせをした翌日朝6時過ぎ。日にち的には占いの範疇に入ってないが、受信時間を見ると23時30分。そのメールを受け取った僕の頭の中にはものすごく巨大な「半々」という文字が浮かんできて、その「半々」が脳の中をパンパンに詰まらせて、いろいろ考えようとすることを妨げるのでした。まぁそういうもんですな。で、今日も今日とて朝の情報番組で占いを見たけれど、すでに自分の星座がどんな内容だったか覚えていない。自分勝手である。


■ 昨日、個人的な用事で夕方お台場へ行った。新橋から有明を結ぶゆりかもめという名の電車に乗る。この電車、新橋からお台場までのわずか6駅を310円という少々お高めの値段で運行していて、往復で乗ることを考えるといつもゲンナリしてしまう。まぁそれはおいといて、この電車の素敵なところを一つ挙げるとしたらレインボーブリッジを渡るところだ。


■ 昨日の夕方、レインボーブリッジから見た夕日は本当にきれいだった。日が短くなってきた昨今、夕日が沈み始めると急激に空は暗くなる。蒼茫。付近のビルはすでに夜化粧。明かりをつけた窓から漏れる光でなんだかキラキラとしている。オレンジ色の空が次第に夜に侵食されていく様は、水性絵の具のオレンジと蒼をゆっくりと混ぜていくようで、そうやってジワーっと滲んでいく空を見ていると時間感覚がぼやけてきて、その速度がはやいのか遅いのかわからなくなる。それがまた心地いい。蒼。オレンジ。キラキラ光るビル。海。東京の夕暮れ。ゆっくりとした速度で走る電車の中からそういう風景をみていると、鳥になった様な気がしないでもない。ゆりかもめという名称も悪くないように感じてしまう。


■ 自分へのご褒美として(なぜ?) 坂本龍一「05」購入。