東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

埼京生活『インタビューいろいろ』

■ 朝、雨が降っていて梅が少し散っていた。春の雨。


福島聡さんの『機動旅団八福神』がすごく面白い。『少年少女』同様主人公はまだ成人になっていない若者たちなんだけど、彼らを取り巻く状況は戦時下という極限状態。無理やり戦争に巻き込まれるというわけではなく、それぞれに動機を持って自ら軍隊に入ることを希望した若者たちという設定もまた興味深い。福島さんの作品はどこか死の予感が漂うものが多い。死の近くで生を描いている。

  『少年少女』を描いたときの福島さんのインタビュー記事がこちら。死をどこか平熱の目線で捉えている。そういう目線は『機動旅団八福神』にも反映されている。


■ たまたま見つけたブログに宮崎駿さんのインタビューをまとめた記事を見つけた。とても細かいところまでまとめてあって興味深く読ませていただいた。自分の根源なるものは何かということを宮崎駿さんは次のように語っている。

『人に喜んでもらうと、自分に存在する意味があると感じられるという……、ぐらいしか思えないけど。そこをほじくってもあんまり意味ないですけどね。喜んでもらえて、しかも自分が結構真面目に一生懸命やった。つまり乗せようとか、騙そうとか、そういうのも含めてですよ、そういう色々やった挙句、でも子供が喜んでくれたら、僕は存在しててもいいんだな、っていう多分この辺で繋がっているんじゃないかと思います。』

乗せようとか、騙そうとかそういうのを含めていろいろやることを肯定していた。作り手として観る人を多少なり意識しているのだなぁというか、そういうことをやっぱり考えているんだなぁと。その後に続く文章も痛快。