■ なにやら雨の降りそうな天気。が、ギリギリで雨降らず。なんとなく重たい感じにさせる雲が空を覆っている。職場ではいつもラジオがかかっていて、決まりってことでもないのだけど、だいたい流れているのはJ-WAVE。パワープレイとかヘビーローテーションとでも言うのか、ここ一ヶ月ほどやたらとPETER BJORN AND JOHNの『YOUNG FOLKS』という曲が流れている。口笛が印象的な楽曲。
■ ここ数日間、仕事がとても充実していた。やはり僕はくだらないことや笑えることが好きだ。スタイリッシュなものとかおしゃれなものなんて、文字にしちゃうといよいよ「あわわ」と声に出したくなるくらい気恥ずかしいものは僕にはできないんだと思う。
■ で、仕事はそれとして、僕自身のことを一つ挙げると先週末に引っ越しをした。９月の末に物件を決めて、先月の後半はいろいろと引っ越しの作業に追われていた。それで埼玉を離れて東京に住むことになった。今後は池袋が拠点になる、と思う。
■ 当初、池袋近辺に引っ越そうなんて考えはなく、ほんとはもう少し日暮里あたり、根津とかその辺に引っ越そうと思って不動産屋に行ったのだけど、物件を見に行ったら屋上にベランダがあって、それで「こりゃいいや」と即決してしまった。まぁ、大家さん曰く立ち入り禁止なんだけど。他にも外観は古いけど、中はけっこうきれいなこととかもそこに決めた要因ではあるけど、それにしてもベランダですな。ベランダでのんびりくつろぐこととか考えたらワクワクしてくる。いや、まぁ立ち入り禁止なんだけど。
■ いずれにせよ、こうやって、一つ自分の中でなんとなくでかいことが片付くと、こういうものには全てタイミングというやつがあるのではないかと思えてくる。多分、この時期に引っ越しをすることが僕にとってあるタイミングだったのだと思う。そう思うことにしている。新しい家は気に入ってる。仕事に行くにもどこかにでかけるにもかなり便利になった。楽しくやれそうな予感がする。ただ、正直なところ、前の家をすごく気に入っていて、もうその生活はできないのだということが寂しい。前の家は、時間にすると４年ほど住んでいたのだけど、僕にとってはかけがえのない生活だった。住んでいた場所から離れるというのは、途方もない喪失感が伴う。帯広を離れた時もそうだった。偶然だけど、帯広にいた時間も休学が１年あったけど４年だった。周期というやつが、なんとなくあるのかもしれない。いや、どうだろう。そういう風に勝手に思い込んでいるだけなのだろうか。
■ とにかく、まぁ、今はそうやって寂しさと楽しさが入り混じった感じがずっとある。それもまた新しい何かが入り込んでくることによって、変わってくるのだろうけど、今はとりあえずそんな気分。
■ 以下、少し日々のまとめ書き。
１０月２８日（土）。
引っ越し作業。レンタカーを借りて荷物を運ぶ。冷蔵庫や洗濯機など重いものを運ぶのに谷川さんに手伝ってもらった。無事、作業終了後、焼き肉を食べに行く。谷川さんは猫舌らしく、せっかくいい具合に焼きあがった焼き肉を皿にとっては冷めるのを待って食べていた。それから彼は家にあったCDをおよそ２０枚くらい借りて行ったがあれを全部聞くのだろうか。
１０月２９日（日）。
さらに、すこし買わなくてはならないものをレンタカーで買いに行く。軽トラはすごく便利だ。けっこう積むことができる。軽だと思ってあなどれない。引っ越し作業が終わって、レンタカーを返しに行くとき、涙がでてきた。失った生活の大きさになんだか泣けてしまった。その夜、初めて新しい家で過ごす。都内とはいえ、夜は静かだった。
１０月３０日（月）。
新しい家から出勤。職場二行くのが楽になった。帰りに池袋のジュンク堂に閉店間際の２２時にギリギリに滑り込む。
宮沢章夫 『考える水、その他の石』（白水社）
新井英樹 『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』2巻（エンターブレイン）
『ザ・ワールド・イズ・マイン』の強烈な描写にびびりつつも、食い入るようにみる。
１０月３１日（火）。
職場はビルの2階にあるのだけど、１階にはなんというのか小さな保育園のような施設がある。そこの子供たちがハローウィンということで会社にやってきた。「トリック・オア・トリート？」と仮装をした子供たちが聞いてくるので、「トリート、トリート」と答えてあらかじめ買っておいたおやつを詰めた箱を差し出す。どのおやつにしようかと箱の中を覗き込む子供たちの表情をみているとなんだか楽しい気分になる。
１１月１日（水）。
職場に使われずに放置されていた花火があり、試しに火をつけてみる。きれいだったけど、煙がやたらと出て近隣にひろがってしまったので、慌てて消す。でも、やはり花火は楽しい。
そして今日。雨は降ってないけど、やけに冷え込んできた。今年もあと2 ヶ月だ。
