東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『冬が来る』

tokyomoon2006-11-12

■ 水曜に風邪を引いてしまい、とはいうものの仕事を休むこともできないので、仕事が終わってから近所のスーパーで豆腐、鶏肉、長ネギ、春菊等を買い込んで鍋でグツグツと煮る。それを無心で食い、汗をダラダラと出す。それから少々熱めの風呂に入り、さらに汗をダラダラと出す。それから服をばっちり着込んで布団に包まり、寝る。朝にはまた汗をかいていて、それで多少身体が復調していた。とにかく自分の風邪対処法は汗をかくことだなと思うのだけど、まだ少し体調が戻りきってないのか少し喉が痛い。


■ 以下、週末覚書。

9日(木)。

仕事で神保町に行く用事があったので、そのついでに古本屋によってやろうと企てる。しかし急に仕事が入ってすぐに会社に戻らなくてはならなくなってしまい、1軒だけ古本屋さんに入ってバーッと物色。いくつも欲しい本がある。以前、一緒にお芝居をやったM君が薦めてくれた中上健次さんの『鳳仙花』を購入。本を買ったら店員さんがその店の目録をくれた。ありがたい。帰りの電車の中でパラパラと目録をめくる。そしてまた欲しい本が増える。

久しぶりにある方から「今夜、18時半くらいから空いてませんか」というメールがくるも仕事でその時間は無理だった。平日は本当に時間が作れない。21時以降ならなんとかなるんですがね。池袋あたりではどーでしょう。なんなら家に来てもらっても全然構わない。知らない人にいきなり来られたら多少、躊躇するけど。夜に風邪が悪化。早めに就寝。


10日(金)。

体調が戻りきらないまま、粛々と仕事。ベクトルが異なる仕事を2つほどこなす。夜には少し体調が戻る。


11日(土)。

多少、体調が戻ってきたのでってわけでもないのだけど、豊洲に出来たららぽーとに行く。でかいな、こりゃあ。昼ぐらいに行ったのだけどうわさのキッザニアは、すでにその日の入場券が完売していた。大人気だよ、キッザニア。まぁ、気になったところで子供がいないからどうせ入れないのだけど。


12日(日)。

服が欲しいと思い、久しぶりに高円寺に行く。高円寺なんて、この前いつ来たっけって考えてみたら、芝居やったとき以来だから今年の3月に来て以来だった。時間の経つのは早いものだ。洋食屋さんでメンチカツを食べてから古着屋をいくつか物色する。古着屋で何かを買おうと思っていたのだけど、結局コートを普通の洋服屋さんで購入。それから新宿の高島屋の食品売り場で「すや」という岐阜県の店の栗きんとんを購入。栗のつぶが美味い。

さらにその後に王子へ。「東京の果て」に出演してくれたカベさんが出ている芝居を観劇。日曜の夜の回なのに当日券が完売していて、かろうじてキャンセル待ちで入場。芝居はいくつもの嘘で成り立っている。というか、舞台という場所であらかじめ準備された役者たちによって演じられるという点ですでに「これはお芝居ですよ」という前提から成り立っているものなわけで、すべてが嘘といってもいいものだ。僕はその嘘が好きだから舞台が好きなわけだけど、とはいうものの、嘘にもいくつか種類があるのだと思う。物語を成立するためだけにつく嘘というものがある。この嘘はどうも好きじゃない。多分、この嘘は観客に「いいですか、これはお芝居なんで、嘘なんですよ、だからね、これは○○ということにしておいてくださいね」と暗黙の内に了承させる類のものなのではないか。当然、舞台を成り立たせるためにはいくつも嘘をつかなくてはならないのだけど、この種の嘘はもういいんじゃないかと思う。そういう嘘じゃない嘘は時に本当を超えて目の前に現れる。で、贔屓目ってことではなく、葬式のシーンで座っているカベさんの佇まいはよかった。終演後、カベさんに一声だけかけてすぐに劇場から出てきてしまった。ゆっくり話したかったけど、千秋楽の終演後ってやつはバタバタしてしまい、大変だからな。そういえば劇場で以前、一緒にお芝居をやったHくんとばったり会った。たまたま観に来ていたらしい。まったくお芝居ってやつは、本当にいろんなところで知り合いと出くわす。元気そうで何よりでした。


■ 今日の空日記。土曜の雨が降り終わって、どうやら本格的に寒気が入ってきたよう。空はとても快晴だったけどやけに寒くなってきた。いよいよ冬がやってくる。