東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『家でみんなと飲んだことなど』

■ 16日(土)。朝からMとOさんが家に来る。と、いうのもこの日の夜に家で友人と飲み会をやろうということになっていて、2人が食事を用意してくれることになっていたから。近所のスーパーで買い物。2人がテキパキと食材を購入する。僕は荷物持ちとして買い物に付き添い、結構な量の酒を弱音を吐きそうになりながら運ぶ。


■ 料理を2人に任せて、僕は新国立劇場チェルフィッチュの『エンジョイ』を観にいく。以前観た『目的地』よりも映像を多用しており、発話の仕方も違いのある場所がいくつか。個人的に興味深かったのは第四幕のラストで、若いフリーターのカップルが舞台後方にあるスクリーン上に映し出されて、自分達の熱愛ぶりを語るシーン。状況としてはそのカップルはスクリーンの後ろに立ち、さらに奥に設置されているカメラに向かって話しているという按配。つまり生中継。その光景はスクリーンの下から(多分、意図的に)見える二人の下半身によって客席から視認出来るようになっている。そして舞台にはその映像を見つめる30代の女性とまだ若いフリーターの男性のカップル。つまり観客は舞台上のカップルを観つつ、その舞台上のカップルが見つめる舞台後方、スクリーンの裏に姿を隠して立っているカップルの発話を、スクリーンに投影された映像を通して観ることになる。この少々複雑な過程が、単なる手段を超えた表現としてあるように思えた。それまでの三幕とはかなり異なる視点からフリーターを捉えた四幕は、どこか陽気な気分で終わりを告げるのだけど、そういった軽さを何重にも重ねたフィルターを通して見つめる演出家の視線というものがそこにはあるのではないか。それにしても電車で初台に行くのはちょっと困った。初台に向かう電車がどこから出るのか判らず京王線内で数分うろうろしてしまった。


■ 芝居を観終わってから帰宅。帰ってみると料理がほぼ完成していて、それがとても豪華なので驚く。2人に感謝。それから次々とやってくる友人たちを最寄の駅に迎えに行き、飲んで騒ぐ。最終的には総勢10名に。途中、プレゼント交換なども交えつつ楽しい時間を過ごす。手作りケーキなども作ってもらい、お腹一杯かつ深酒。こうやって集まるのは本当に楽しいもんだ。


■ 17日(日)。夕方に四谷へ。久しぶりに、以前一緒に芝居をやったMくんと会うことに。本当は青年団の『ソウル市民』を観にいこうと思ったのだけど、一昨日電話をかけたらチケットが売り切れとのこと。誘っておいて申し訳ないとMくんにお詫びの電話を入れたら、せっかくだから飲みましょうと言ってくれた。M君は現在、とある劇団の研修生として役者の勉強をしている。その研修仲間も1人来てくれて3人でいろいろ話した。来年の1月にMくんが書いた作品で研究生たちと自主公演をするとのこと。そういうM君の旺盛な行動力には頭が下がる。僕の友人がM君と一度話しがしたいと言っていたので、今回の飲み会に声をかけた。20時半には四谷の駅に来ると連絡をくれたのだけど、21時を過ぎても一向に連絡がこない。普段、遅刻などそれほどしない人だったのでどうしたのだろうと思っていたら21時20分頃にメールがくる。なんでも電車に乗ってから携帯を忘れたことに気付き、連絡を取ろうにも電話番号が判らず、考えた末に近くの漫画喫茶に入ってパソコンメールから僕にメールをしたのだそうな。その友人のミクシィを見ると四谷で漫画喫茶を見つけることが出来ず、わざわざ御茶ノ水まで引き返したことや、さらにいろいろあの手この手を駆使して連絡を取ろうとしたことが書いてあり、なんだかすごいことになっていたので驚いた。本当に今、携帯をなくすととんでもないことになってしまうもんだなぁ。


■ 今日の空日記。

快晴。

自宅の窓越しの階段にやってくる猫、森田君と花輪くんは窓を開けるとフラフラと現れる。今日も2匹は現れた。森田君が窓の外からじっとこちらを見つめてくる。そこをパチリ。以前より少し慣れてくれた感あり。

で、この森田君の名前の由来はまぁ、この名前の友人に似ているからで、この写真をその森田君に見せると「俺、こんなに目つき悪いですかねぇ」と苦笑いされた。うーん、なんか雰囲気が似てるんだよなぁ。もちろん、良い意味で。