東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『東京』

tokyomoon2007-02-06

■ かげわたりPVの準備をいくつかすすめている。未知数なのがPVに挿入する予定の風景の画をどこで撮るかということ。『東京』という大きなテーマはあって、それに伴って各自がいくつか提案をしているのだけど、まだまとまらないでいる。それで家常さんがこれこれなんかを参考にとメールをくれた。なるほど、これも確かに東京。ただ打ち合わせの中で、いくら東京であってもかげわたりにとっての東京でないと意味がないのではないかという意見があり、それは説得力のある意見なのではないかと思った。


■ で、今朝方、知人で徒花という僕がとても好きな劇団に所属している方から公演の案内メールがきた。徒花のサイトにはとても素敵な写真をアップしている場所がある。僕は好きでよく見ている。この写真にはいろいろな東京がある。どれもすごく魅力的な東京だけど、これは徒花の人が見つけた、徒花の人にとっての東京なのだと思う。徒花の人にとっての東京をきちんと切り取っているからこそ、それがただの風景から、『東京』という、もっと別の何かに飛躍しているのだと思う。だから、たとえばこの写真を真似して、PVにこの風景を取り込んだとしても、それは決してかげわたりの『東京』にはならないと思う。


■ 東京は広い。いろんな東京がある。六本木はかげわたりにとっての東京だけど、原宿は違う、と思う。池袋はかげわたりにとっての東京だけど、中野は違う、と思う。かげわたりとっての東京があると思う。それを発見できればいいなと思う。


■ そうやって東京の風景のことを考えたり、徒花の写真を見たりしていたら、『東京の果て』でT君に撮ってもらった東京の写真を思い出した。久しぶりに改めて見返してみた。僕はこの時、Tくんに『東京の果て』にとっての東京を写真にできないかとお願いした。その時僕が、Tくんにお願いしたのは『美しい東京はない、東京の美しさはある』という写真を撮ってくれというものだった。今から考えてみると、何を言ってるんだというような注文だけど、そういう言葉でしか、あの時、『東京の果て』にとっての東京を表現できなかったわけで。でも、Tくんはそんな僕の無茶難題にとても素敵な写真で答えてくれたと思う。


■ そしてPV制作にはまだまだ課題がある。とりあえず早めに決めたいのは機材を運ぶ車の運転手。運転手がみつからねぇんだ。こっちは制作サイドの問題だ。これこそ、僕が片付けなくちゃいけない仕事だよ。まいったまいった。