東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ぺしゃんことウルトラ』

■ 少しの間、仕事である場所にいた。とりあえず元気でした。が、疲れている場合じゃないなぁと思ってはいるものの、体力に自信のない身としてはやはりかなりぐったりと疲れる日々だった。

それで書類やら領収書やらでごちゃごちゃとしたかばんを整理しようと中を探ると、ぺしゃんこのメロンパンを発見する。写メールじゃよく判らないかもしれないけど、これ、1/2くらいの厚さになってる。

思い出してみれば仕事の合間に入ったコンビニでなんとなく購入してそれきりだった。まごうことなき『ぺしゃんこ』だ。食べきることのみが、このぺしゃんこに対して僕ができる唯一の償いだろう。


■ それはともかく、この数日、僕は横浜市ニュータウンと呼ばれる場所の近辺にいた。確かにまったくといっていいほど土地勘のない場所だから当然なのだけど、それにしても不思議なくらいに道が覚えられなかった。車でどこを走っても道に迷う。コンビニもスーパーも料理を出す店も、道路沿いに連なるいくつもの大型の店舗もどれも郊外にはありそうな風景なのに、この道の覚えにくさはなんだったのだろう。特徴的なことといえば坂の多いこと。でも、それ以外になにか特徴があるかいうとどうもわからない。地理的な条件としての起伏さはあるのに、なぜか平坦な印象を受ける。


それで今日、午前中の仕事を休ませてもらい、今度は埼玉の鴻巣というところに免許の更新に行った。電車の窓から外をみていると、同じ都市近郊の通勤圏内であるはずのこの場所と、横浜のそのニュータウンとがまったく別のもののように思えて仕方がなくなる。埼玉は東部は広大な平野で平坦な場所が多い。だけど、その土地に流れているであろう長い時間が、風景のそこかしこに感じられるようで、ニュータウンに比べるとまったく平坦な印象をうけない。縦軸として、長い時間があるように思える。当然、神奈川のその場所にだって同じように長い時間が流れているはずなのに、そういった縦軸の深さを感じないのはなんなのか。彩りや作りに統一感があり、街そのものが一くくりのものとして成立しようとしているようなその場所は、縦軸としての時間の上に、薄い板のようなもの這わすことで、何かまったく別のものに変わってしまっているように思える。


■ で、それもそれとして、鴻巣は興味深いところだった。免許センターがあるという土地柄なのか、二種免許を取得するための所謂塾のような建物が駅の目の前にあり、眼を引く。なにせ名前が『ウルトラ教室』。

一体、その教室ではどういったウルトラを見せてくれるというのか。ううん、ウルトラ。