東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『空耳プラネタリウム、終了』

■ そういうわけで7日(土)の『空耳プラネタリウム』は無事に終了しました。




写真ではどのくらい伝わるか難しいのですが、イベントは終始お客さんがこんな感じでたくさん入っていて、僕のお芝居も予定よりもお客さんが入り、客席が足りなくなるという迷惑をかけてしまいつつも、うれしい悲鳴の出る状況でした。ありがたいことです。


■ 僕は、日中の部が終わってから、いったん会場を出て諸々の後片付けをやり、その後に会場に戻って来たのだけど、あまりの疲れから少しスタッフルームで寝てしまった。それでいくつかのバンドのライブを逃してしまったのだけど、イベント全体は、常に活気があり、それは最後まですごく感じることができた。本当に素敵なイベントになったなと思います。


■ ただ自分の作品に関しては、いろいろと考えることが多かった。『朝からの家』について「台詞が聞き取れなかった」という意見は、それが演出意図でない限り、やはりよくないことであるなぁと思い、会場の都合と作品の雰囲気のどちらに重きを置くかという部分は、本当に難しく、その辺の取捨選択の難しさを改めて思い知らされた気分でした。あと、それよりも考えなければならないのは、作品そのものに関するお客さんからの反応の薄さで、うーん、これは書き手としての僕の表現の仕方の問題なのかと思えてしまい、まぁ、その、正直へこむというか悔しさがあるわけです。


『ペットボトルの分別について』は「楽しかったです」といった意見も頂けたのですが、一つ考えるべきは「内輪の笑いだ」という指摘も少なからずあったことです(あと、技術的な部分に関しては、至らぬ部分がかなりあるので、そこは自分でもかなり反省はしてますが)。出演者が僕の知っている人であるのは、それは僕がお願いしたからなのだけど、それは単に人がいないからではなくて、その人の持っている面白さが作品に必要だと思ったからだし、決して「内輪」なるものにはしないつもりで作品を作ったつもりだったのだけど、それでもそういう指摘を受けたということは、どこかにそういう部分があったのかなと思うわけだけど、ではそれがどこだったのかというと、今の所、自分ではよく判らない。この辺の感覚を自分の中でもっと研ぎすまされないといかんなぁと思います。


■ ともかく、とてもたくさんの方に来て頂きました。久しぶりに会う方も多く、ほんと、こういう時に呼ぶばかりでゆっくりと飲んだり、話したりも出来ず恐縮ばかりです。その上、イベント当日は、ほんとそれまで睡眠時間を削って作業していた分、へとへとに疲れていて、「抜け殻みたい」とか「やつれてる」とか「背がでかい」とかいろいろと突っ込まれる始末で、まともに話ができたかも怪しい。イベント終了後、機材の返却でいくつかの場所をレンタカーでまわってから打ち上げ会場にたどり着いたのだけど、その時、すでに尋常じゃない眠さに襲われていて、あまりはっきり覚えてない。ただ、かげわたりのギター、鈴木くんから甲殻機動隊はいかに素晴らしい作品なのかと言うレクチャーを受けたり、イベント当日に記録写真を撮ってくれたOくんと芝居のことを少し話したのだけは覚えている。その後、『ペットボトルの分別について』の映像を幾人かにコピーしようとパソコンを開いて、作業をしながら力つきて眠ってしまった。イベント会場EDGEのオーナーで、打ち上げにも参加して頂いたSさんからは都合4回くらい「君はいつも打ち上げで寝るなぁ」と言われる。いやはや。最後は、自分がかなり駄目になっていたけど、こういうイベントを企画して声をかけてくれた方々、一緒に芝居を作ってくれた方々、一緒にイベントに参加した方々、なにより観に来て頂いたお客さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


■ 打ち上げ会場をでたらもうすっかり明るくなっていた。7月の割にはえらく寒い。みんなと別れて、這々の体で家にたどり着き倒れ込むように寝て、起きたらもう16時だった。それから池袋まで出ようと家からフラフラと歩く。沸々と沸いてくるものがあり、どうしたものかと思ったのだけど、ある結論にたどり着いたら、そうか、そんな簡単なことだったかと、ぱっと目の前が明るくなったような気になる。やってみよう。自分の思うままにやってみようと思う。それからくるりクラムボンの新譜や漫画を購入し、『大日本人』を観る。映画館を出たらやけに涼しかった。それから家に帰ってCDを聞きながら漫画を読んでいたらいつの間にか寝ていた。


■ とにかく、これで一区切り。ただ、まぁ、これから本格的に暑い季節。なんもせんではもったいない。