東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『絶妙に怒る』

■ 朝のごった返す駅で怒声が聞こえたので振り返ると、中年の男が何やらワーワーと怒鳴っていた。相対するは制服を着た駅員。こちらも負けじと怒鳴りかえしている。怒鳴りあっている内容から察するに、揉めてる内容はぶつかったとかどうのこうのとか。まぁ、内容はこの際あれなのだけど、一つどうにも気になったのが二人とも怒鳴りながら歩いていることで、それも二人の間は見事な距離感がどこまで歩いても等間隔に保たれていることだ。怒鳴り合う二人、等間隔に歩く。そのまま彼らはプラットホームの方に消えて行ったのだけど、いったいどこまであのナイスな距離感を保つのだろうか。


■ それにしても昨日の日記はひどい。誤字脱字が。「と」と打ちたい所が「よ」になっている箇所が二箇所もある。そういった誤りはキーボードの配置に因るのだけど、絶対に手書きではない誤りだな。意識していたらこのようには間違えられない。例えばこういったイベントに面白さがあるのは、意識している世界では決して起こりえないことが発生した時に生まれる新しい「面白さ」に直面するからなのだろうか。人の意識はときに制約にもなりえるのかもしれない。


■ 車で移動する仕事が頻繁にある。久しく聞いてなかったCDをひっぱりだして車中のBGMとしてかけている。くるり「TEAM ROCK」。夢中でそのCDを聴いていた頃の記憶と、今改めて聴いてみて感じる感覚がつながったり、つながらなかったり。夕方、車の中から見える空は、えらい早さで流れる雲間から差す光がよろしい按配。写真で見ると『白い巨塔』の宣伝みたい。