東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『仕立て屋のサーカス』

5月。仕事のご縁で、『仕立て屋のサーカス』というライブパフォーマンスを拝見させてもらう。普段あまり、ブログなどでは仕事関係のことを書かないようにしているのだけど、『仕立て屋のサーカス』のパフォーマンスはとても良かった。楽器を演奏するお二人と、多彩な布を使ってパフォーマンスをする人、そして照明を音楽やパフォーマンスの具合をみてアレンジしてく照明デザイナー。ある種の即興のように、そのときの空気感で音楽を奏でて、空間を作っていく。決めごとを少なくして、空気感を大事にする。シンプルな音、パフォーマンス、光、そして闇、それが組み合わさって、とてつもなく刺激的なパフォーマンスが立ち上がる。

 

なんといいますか、その美しさに言葉も出ない次第でした。そしてそのパフォーマンスは、18歳未満の方は無料で観れるようにするシステム。あまりにも刺激的なので思わず、嫁と娘にも見せたいと思い、会場に呼んだ。そして、会場には本を売る店屋、コーヒー、食べ物、アクセサリーを売る店なども存在し、文字通りサーカスのような賑やかさ。僕は本を売る店で面白そうな本を3冊購入。

 

終演後、パフォーマンスをされているメンバーのお1人とお話をさせていただいたが、その際、サッカーのようなスポーツのことを意識しているという。プロフェッショナルたちがルールに基づき、シナリオなどない時間を走り続ける。そのときに立ち上がる、鍛えられた選手達のぶつかり合いが繰り広げられる90分。そういったもののように、少ないルールのうえでプロフェッショナルたちがコラボして音楽を作り出せないだろうか。そういう考えのもとでパフォーマンスをしている、という。なるほどなぁと思う。本当に刺激的な体験だった。

 

そして、1日。映画の日を活かしたいと仕事の合間に、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA』を観に銀座へ。監督独特の長回しは健在ながら、淡々と物語を紡いでいく。ネットフリックスは普段観ないけど、こういった企画が通り、そこに莫大な予算をかける懐の大きさ。

 

そういったわけで、5月前半は刺激をいろいろ受けつつ。令和に年号は代わったが、特に自分の身辺に大きな変化はない。

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