東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ゴールデンウィークにはいって』

27日(金)。暖かい日が続いたかと思ったら、ゴールデンウィーク目前に冬に戻ったのかと思うような寒い日になった。そのせいか、妻も体調を崩す。僕は体調は崩してないが、春のつもりで着ていた服が寒く、帰り道はさすがに早足になった。

 

あれは、先週の土曜日で、その日はとても晴れていた。会社に行く前に投票に行こうと妻と区役所へ行く。それぞれ投票を済ませ、まだ時間に余裕があったので区役所のある建物の1階にある喫茶店でコーヒーを飲む。晴れて気持ちがよかったので、屋外の席に座る。日差しが気持ち良い。仕事前にこういうところでゆっくりしながらパソコンを開くような生活も悪くないなぁと思う。それから会社へ向かう。その時に、区役所の近くの、もう少し池袋寄りの道路で、大きな交通事故が遭ったことを知る。僕達がいたのは、その場所からさほど離れてはいないところで、それは起きてしまっていた。事故に巻き込まれて怪我をされた方もいらっしゃったようだし、お亡くなりになった親子もいたとのこと。自分がその場にいなかったことは「たまたま」でしかない。至る所で、「たまたま」が起きていて、そこに自分、もしくは自分の身近な人がいる可能性は大いにある。そういう出来事を知ると、とはいえ、どうしようもないとしか言いようもなく、苦しい気持ちになる。

 

映画『リバーズエッジ』を観てから、文学界の岡崎京子特集の載っている本を再読している。多くの同世代を共に歩んだ作家の方々やファンの識者の方の文章が、事故に遭って作品が書けないでいる岡崎さんを神格化せず、過去の人ともせずに1人の漫画家として、1つの作品として向き合おうとしている。僕自身、まだ初期の作品にあまり触れていない。もっと読まないとなぁと思う。そして『リリィシュシュのすべて』を観てから、改めて『四月物語』も観た。岩井俊二監督の作品は面白い。

 

で、日本映画専門チャンネルで、ハイバイの岩井秀人さん特集がやっていることを知る。それまで会社のデッキでそのチャンネルが録画出来ることを知らなかったが、調べると録画出来るらしく、すかさず録画。「て」や「夫婦」も観れるが、他にももう少し前の作品もいくつか観れる。さっそく録画した中から「なむはむはむにだ」を観るが、この試みの面白さといったら。Eテレの「みいつけた!」のおてて絵本が好きなのだけど、そいういうような子供達の発想を題材に、表現として、作家、ダンサー、音楽家の3名が試みる身体的な戯れとでもいうか。それぞれの表現の個性が刺激的。これは5月に再び一挙放送があるので、是非とも録画せねばならない。

 

昨日、嫁の体調が悪いので、娘が入っている学校の合唱団の保護者会に出席。ぼんやりと話しを聞く。その後、体育館で合唱の練習をしている娘の様子を少しだけ見学して仕事へ。仕事、いろいろ悩ましい問題がある。ふーっと一息つきつつ、次の目的地へ歩きながら移動。小雨まじりで肌寒い。仕事で入った喫茶店の隣の席で、中国の女性の方が日本語で話している声が聞こえた。「やはりタワーマンションではなく、土を求める。だから購入するなら土のある場所だ」と言っている。話しの文脈から『土』はつまり『土地』のことだけど、『土』という響きや意味はある意味で間違いではないし、それを求めるというのが最もな意見だなぁと面白かった。

 

今日。嫁の体調が引き続き、悪く、午前中はゆっくりできたところだったけど、娘の習い事の送りをする。電車に揺られる。手の指やハラを使って遊ぶ数え歌というか、「天国、地獄、大地獄」という数え歌は、今も子供達はやっているようで、6文字(つまり3の倍数)の名前の人はみんな大地獄になることを娘は嘆いていいたが、確かに、選択肢の2/3が地獄と名がつくっていささかやりきれないな、と思う。

 

で、今は、ホン・サンス監督の『夜の浜辺でひとり』を観終わって日記を書いている。そういうわけで、ゴールデンウィークは仕事ばかりだけど、寝不足になりながららも、少しばかりインプットもしていく日々。

 

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