東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『実家へ行く』

■ 25日(土)。久しぶりに実家に帰る。実家に戻るのはいつ以来なのか。すっかり忘れてしまったのだけど、多分正月以来か。電車ですぐに帰れる距離だとむしろ余計に家は遠のく。


 家に帰る前に兄と大宮で合流。なんとなく『オーシャンズ13』を観て帰る。少し前に家の整理をするのでということで兄から要らない本(主に漫画)を処分するぞというメールが届き、残して欲しいものを伝えて処分を頼んだところ、古本屋で8千円で売れたらしい。まぁ、繰り返し読み、影響を受けてきた作品の数々が8千円に還元されてしまうのはいささか寂しい気持ちもするけれど。そのかわり映画代はおごってもらえた。ありがたやありがたや。


■ それから帰宅。帰ってくるなり母親から「思ったよりも痩せてないね」と言われる。母はいつも僕が帰るたびにやつれていることを気にする。今回は心配されるほどやつれてなかったらしい。それから焼肉を食べに家族4人ででかける。兄の半端ない食欲に驚きつつこちらも肉をほおばる。


我が家の人々はスポーツ観戦がことのほか好きで、TVはだいたいプロ野球かサッカーが点いている。で、今は世界陸上。夜の22時くらいに今日のハイライトが流れていると、母が「こんな時間に100mやるの?」と言いだす。兄がこれはハイライトだと説明するが、母はよく判らないらしく、兄にいろいろ聞いてくる。父は大体そういう時は我関せずでテレビをみている。


兄が自分の部屋に行き、母が風呂に入って、リビングに父と2人きりになる。それで父が僕に話し出したのは、将来のことについて、ではなく、レーシックという視力矯正手術のことだった。詳しくは知らないのだけど、そういう目の手術があるらしい。「お前は視力が悪いんだし、考えてみたらどうだ」としきりに薦めてくる。父はその手術に関心を持っていたらしいのだけど、緑内障になってしまったので、諦めたのだという。自分がそういう状態だから、僕には薦めてくれたのだろうか。強く薦めた理由はよく判らない。まぁ、少しの手術で視力が回復するなら有難い話だが、いかんせん手術代がない。


■ 26日(日)。昼飯を食べてから家を出る。父は昼飯のそうめんのつゆにワサビをえらくいれており、そういうスタイルだったけかと思ったら「入れすぎた」ともらしていた。兄が私用で神保町に行くとのことなので、ちゃっかり車に同乗させてもらう。車中、兄があることでちょっとした悩みを抱えていることを聞く。それは大変だなぁと思う。せっかくなので神保町をぶらつこうと思ったのだけど、なんとなく気分が乗らない。兄はせっかく神保町まで来たのに、お目当ての本屋が定休日で休んでいたらしく、ショックを受けていた。夜に新宿に行く用事があったので、僕もひとまず兄と別れて帰宅。


■ 家でしばらくぼんやりする。で、気分を入れ替えるために新宿まで自転車で行くことに。池袋を越えて、明治通りをひた走る。池袋から早稲田にかけて、なだからながら傾斜があり、そしてまた新宿まで少しだけ傾斜があることに気付く。


『朝からの家』を演出してくれた門田君と、カタカナの谷川さんと代々木にある『CAFÉ LOLITA』で話をする。門田君とは7月7日のイベント以来。調子に乗って、まったく似ていない福山雅治の声真似や、まったく似ていない『トランスフォーマー』の「オプティマス・プライム」の声真似、はたまたこれまた全く似ていない谷川さんの声真似をしたせいか、なぜか何かと2人から攻められるポジションに。アウェーで戦うことになるとは。で、3時間くらいダラダラとふざけた話で盛り上がってから、「少しはちゃんとはなさにゃ、しめられないぞ」ということで『朝からの家』の反省会をすることに。谷川さんの意見や、門田君の演出をやった感想など聞く。話してみて、気付くこともあり、いろいろと考える。


■ 2人と駅で別れてから、どれくらいで新宿から自転車で帰れるのか計ってみた。少しがんばって走ったこともあるが、驚いたことに25分ほどで帰宅。もう、俺はどこまでも自転車で行けるなと、よく判らない自信を得る。