東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『訃報を受けて』

土曜。仕事。朝からあっちへ行ったりこっちへ行ったり。それから夜までコツコツ仕事。


日曜。休み。午前中、いろいろ出かける。近所の大鳥神社は酉の市をやっていた。午前中はまだ静かだったけど、熊手を購入している人がチラホラ。その都度、三三七拍子が鳴る。午後、日比谷公園へ。山梨ワインの試飲会というのか、販売などをやっている催し。以前働いていた職場の人たちから飲もうと誘われていて、そこへ行く。すでにワインを飲んでいい具合の面々の中へ途中参加。久しぶりに会う人もいれば、初めての人もいる。いろいろと話をする。ワインも飲みやすくスルスルと飲んでしまった。楽しかった。そういえば、去年のこの日は、谷川さんの結婚式ではなかったか。夕方、二次会へ行った面々に一杯だけ付き合って、一足先に帰る。それから僕の実家へ。


久しぶりに父と母に会う。娘は、電車に乗っている時は上機嫌だったが、埼玉のジジとババのことをちょっと忘れていたようで、久しぶりに会ったら緊張していた。夕食を食べたころにはババのことを思い出したようで、積極的にババと遊びはじめる。で、しまっておいた積み木を見つけたところでジジを思い出し、「ジジと積み木をするー」と元気になった。かつてその積み木でジジと遊んだことを思い出した様子。それからはいつもの娘に戻る。で、そのジジが描いた娘の似顔絵があった。ジジは嬉しそうにそれを娘に見せたが、娘はそんな気持ちも気にせず、「私じゃない」という。どこかむすっとした表情だからなのだろう。


そういえば、かつて、本当にずっと昔、父が描いた絵をみたことがある。とても上手だった。初めて油絵で描いたという。仕事を辞めて余裕があるのだろう。そして孫がかわいいのだろう。だが、車を運転してくれる父の、少し危なっかしい運転をみたり、白内障の恐れもあり、コンタクトではなく眼鏡をかけている父の姿は、ずいぶんと年を取ってしまったようにも思えた。それはそうだ。年は取る。


翌日。祝日。父の運転で、近所のショッピングセンターへ。せっかくなので近所で一人暮らしをしている兄も呼び出し、みんなで食事。例によって、兄の事も覚えていない娘は、兄と目を合わさなかった。兄と少し話し。忙しいらしい。聞くと、一緒に働いていた上司が亡くなってしまったのだという。40代で脳卒中。若い死。残された兄は大変らしい。それから帰宅。


今朝。朝から現場。いつもとは違う電車に乗る。ふと携帯を見ると、大学の同期からメール。何かと思ったら同期の訃報を報せるメールだった。脳腫瘍とのこと。以前から、手術をしていたことは知っていた。自分と同い年の者が亡くなってしまったということが、ただただ、ショックだった。大学時代の知人友人たちにメール。本当に久しく連絡を取ってなかった者にもメール。もうメールアドレスも変わっているかと思ったら、無事に返信が来た。それはそれで嬉しかった。


互いに忙しく、なかなか会う事もままならず、それぞれが別々にそれぞれの日々を過ごしているけれど、それはそれで構わず、ただ、ただただ、生きていれば、そしてどこかで会おうといって、会えもせずにいたとしても、こうやって連絡を取る事が出来ればそれで幸福だなとおもった。なんにせよ、生きていかねばと思う。