東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『ノイズのある夜』

tokyomoon2007-11-23

■ 仕事、初戦順調。残り2日。


■ 仕事帰り、23時くらいに池袋につく。欲しいマンガがあって、この時間でも開いてる本屋がないかと思案するが、ない。まぁ、23時だし、開いてなくても仕方がない時間。すべての人の願望をかなえていたらどんなお店も24時間空いてなければならなくなる。ジーンズメイトは深夜3時にジーンズを購入する願いを叶えているが。大塚に24時間営業している本屋があるのは知っているのだけど、隣の駅とはいえそこに行く気力なし。あきらめて家路へ。


■ 駅から家まで帰る途中、踏切でつかまり電車が通り過ぎるのを待っていると、後ろで咳をする声が聞こえる。ちらりと振り返るとフードをかぶった40代後半くらいの男が自転車をひいて歩いている。咳をする。その音がやけに響く。踏切の警笛が響く中で、それでもはっきりと判る咳。やがて電車が通過し、踏切が開くと、あたりはやけに静かになるのだけど、その静寂の中で、またもやその咳が響く。男はひいていた自転車に乗って夜の町を走り去っていった。


 さらに家路へ向う最中、今度は鼻唄が聞こえてくる。前方から男がやってくる。ゆっくりとした足取り。なにかの歌を口ずさんでいる。なんの曲かは判らない。静かな住宅街の中で、その鼻唄は、先ほどの咳とは異なる響きで聞こえてきた。空を見上げると月がきれいな夜。