東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『僕は少しずつ増えていく』

■ テレビを観ていたら、言葉の定義に関する薀蓄のようなものを紹介する番組をやっていた。ぼんやりと観ていたので間違っているかもしれないのだけど、『今』という言葉は、言葉の定義上、2人以上の会話が行なわれているまさにその状況しか成立しないらしい。つまり、それ以外は『今』ではないのだそうな。さらに『今』の語源を辿っていくと、それは『息をしている間』、つまり『息間(いきま)』から『今』となったとか。いや、ぼんやりと聞いていたのでそれがあっているかは定かではないけれど。僕がこうやって文字を打っている瞬間でさえ、その定義に則れば『今』ではなくて、それとは別のなんかで、いつのまにか次々と過去になっていくものである。


それで何がどうってわけではないのだけど、時間というやつを考えるとき、過去、現在、未来と一直線上で考えるだけでは何か違うなと改めて思うわけでして。無数の『今』とか『今』的なものがどんどんと積み上げられていく。『過去』と『未来』はよく判らない。存在するのはその積み上げられて膨らんだ僕の時間。僕はそうやって少しずつ増えていく。それが時間と呼ばれるものではないか。


■この前行ったLibrary tapesの渋谷でのライブのごくごく一部がyoutubeにアップされていた。誰か観にいった人が撮影したのだろうけれど、なんか、少し不思議な感覚。ほんとは今日のライブも行きたかったけど、なんとなく行けなかった。行くべきだったか。肌寒い雨の日曜日。