東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『もうすぐ春で暖かくなるから』

仕事が忙しい日々が続く。
そんな最中、午前中に代々木八幡駅近くの場所に行く用事があった。各駅停車の電車に揺られてのんびりと移動。それで用事が終わり、新宿に向かうためにホームで電車を待つ。各駅停車は本数が少ない。束の間の穏やかな時間。ベンチに座ってぼんやりと待つ。本を読んでいる人がいる。ぼんやりと座っている人がいる。なんだか久しぶりの幸福な時間。


施設で暮らす嫁氏の祖母が娘子に手紙を書いたという。といっても、正確には、文字を書くことが困難な状態なので、名前だけを自分で書いて、他の言葉は、看護士の方が文字に興してくれたものなのだと思う。写メールで見せてもらった。これ以上の言葉があるだろうかと思えるほどの言葉。どんな強度な言葉もここにあるものには敵わない。
そして、この手紙が書かれた紙の裏には見切れた微妙な猫。なまじっかリアル。どのような主旨でこの猫は書かれたものか悩むところ。そして、なぜにあのような手紙をこの裏紙に書いてしまったのか。看護士の方も、せめて、猫ではない裏紙を使用してくれればいいものを。


3月に娘が生まれた友人のS君から、出産祝いをもらう。ずっと渡すタイミングを逸していたものを送ってくれた。本来ならば、僕らから出産祝いを送らねばならぬのに、逆も逆。それで電話でお礼を伝える。生まれたばかりの娘がとてもかわいいという。それは僕もすごく判る。S君はミクシィにたくさん娘さんの写真をアップロードしている。S君は言う。自分から『楽しい』を発信する。決して暗くはならない。それは、浮かれているとは違うし、かといって何も周りを見ていないというわけでもない。僕らは、深刻になるには、(直接的には)被害を受けていない。日々の生活はあり、仕事は忙しく、楽しいことがあれば笑うこともできる。笑えるならば笑う方がいい。そして、自分から、動かしていく、いろいろを。それが一番健全な、今の立ち位置のはず。


暖かい日曜なのに、会社に来て仕事。散歩したいけど、腰も痛い。