東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『朝に着くバス』

tokyomoon2009-03-26

■仕事で早起きする必要があり、朝7時頃に池袋を駅に向かって歩いていた。その途次、大きなバスから降りる集団を目撃。それは伊勢のあたりから池袋にやって来た夜行バスだった。家族連れから、おそらく学生と思われる団体まで色々な人が降りてくる。春休みを謳歌するために来た人もいれば、仕事の人もいるのだろう。夜行バスの旅は、距離や時間をずっしりと感じるものだなぁと1回しか使ったことがない身で思う。

1日の終わる頃に出発し、新しい朝が始まる頃に目的地に着く。和歌山の、新宮駅前の夜行バスの発着所を見たとき、夜行バスというものの持つ、他の旅の手段とは異なる、昏さのようなものを強く感じた。1度しか乗ったことがないそれの、窓に寄りかかった肩口で感じた夜の闇と寒さは今も覚えている。早朝の池袋は灰色の雲に覆われて寒かった。バスを降りた人たちには、その街はどのように映るのか。


中原昌也さんの小説を読んでいるせいか、どうも気分が落ち込んでいく。それでも読まずにはいられないのだけど。

隙をみせると、漠然とした不安のようなものが頭の中でぐるぐるとして、何もやる気が起きなくなる。今朝の寒さにも、一瞬だけ降った雪にも、なにやら気が滅入る。早く暖かくなってほしい。

日記を書くとき、区切りとして『■』を使うのは、好きな劇作家さんの日記の真似だけど、今日の文章を書くにあたり、『■』を打とうと『しかく』と打って変換したつもりがミスって『失格』と出てきて、そんなことでも何やらアレな気分になり、いよいよ滅入る。