東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『前半、ひとまとめ日記』

気が付けば、久しぶりの更新。

諸々、覚書。

3日(土)。ニュージーランドの牧場で働く大学時代の同期I君が、久しぶりに日本に帰国したので会う。同じく同期のH君は、わざわざ群馬は高崎から車でかけつけてくれた。それも信じられないスピードで。

新宿二丁目のタイ料理屋にて卓を囲む。ニュージーランドでの就労ビザがとれたI君は、7月の中頃に再び向こうに渡り、資格をとるために学校に通いながら、ニュージーランドでの就農を目指す。I君の奥さんであるMさんも年末には向こうに行くと言うのだからそれは、本当にすごいなぁと思う。酸味と辛味の混ざった美味しい料理を食べつつ、名称は忘れたけどタイの酒だと思われるアルコール度数35%くらいの酒を飲む。このあたりからへべれけ。
二次会はカラオケ。まったくカラオケに行くこと自体が久しぶり。久しぶりに会えた楽しさ等から、1曲目にして喉を枯らし、激唱。当初は1時間くらい歌って切り上げる予定だったけど、結局2時間以上歌いまくる。
1時をすぎてお開き。次にいつ、I君に会えるのはいつなのかよく判らない。それはそれでどうなるかは判らないけれど、是非ともニュージーランドでがんばってほしい。


H君とタクシーで僕の家へ。H君のリクエストでラーメンを食べに行ったのだけど、酒にやられた僕は早々にリタイヤ。這う様に帰宅。せっかく来てくれたH君に何もできぬまま就寝。

翌朝、さすがに僕もH君もなんとなくやられている。僕のituneに入ってる楽曲から10曲くらいを選りすぐってCD-Rに焼いてあげる。anonymassくるりの「赤い電車」をカバーした曲に食いつくあたりH君の好みがあるので、なんとなく僕なりにまとめつつ。H君と別れてから、夏用のサンダルを買いにパルコを徘徊。

トッド・フィリップスハングオーバー!」を映画館にて鑑賞。はめを外すという際に、ドラッグがはいってくるかどうかというのが、この話が成立するために重要で、日本で二日酔いで泥酔したとしても3人いて3人とも記憶が飛んでいるという設定はなかなかに無理がある、と思う。その点をドラッグの作用に拠るとすれば、それはそれで成り立つのだろうけれど、そこはやはり、はめを外す→ドラッグという発想にいかない身としてはよく判らないところでもある。アジア系のマフィアの親玉の人がとりあえず気持ち悪かった。
鬼子母神で夏市があると思って、行ってみた所、準備はされていたけど、まだやってなかった。


5日(月)。山本直樹『RED』4巻購入。仕事。

6日(火)。仕事。で、鬼子母神の夏市には行けず。

7〜9日。仕事で広島へ行く。羽田空港にてフライト前に食事でもしようということになり、店に入ると何種類かカレーが売っていたのだけど、ビーフカレーは620円で、ビーフ&野菜カレーが520円であり、なぜ野菜が入っているのに値段が安くなっているのかが謎だった。同行した人がそれを店員に尋ねると「ルーのコクの違いですかねぇ…」と判らない様子。
久しぶりの広島。昨年の8月末におさむんと旅をして以来。偶然ながらたまたま宿泊したホテルが前回も泊まったホテルだった。前日までは雨が降っていたらしいのだけど、7日は快晴、というか夏模様。打ち合せをしたのち、市内を市電でまわる。本拠地が別の場所になってしまった広島市民球場は見学が自由にできるようになっていたので、中に入ってみた。聞いた所、一部を残して、市民球場は取り壊すのだという。そして、跡地は更なる公園になるとか。さらにparkcityな広島。
8日は仕事メイン。無事に仕事を終え、夜はお好み焼きの店に連れて行ってもらう。うまし。
9日は元々、予備日だったので、基本的には観光等を。前回は行かなかった平和記念資料館に入る。最初は1時間くらいで見て回ろうと思っていたのだけど、とてもそれだけの時間では見て回れず、結果3時間くらいかけて館内をまわっていた。その後、少し足をのばして宮島へ。フェリーにて宮島にわたり鳥居等を見る。暑いせいか島内にいる鹿も木陰でダラダラとしていた。仕事とはいえ、久しぶりの広島は楽しかった。


10日(土)。晴れたので、すかさず掃除と洗濯。夕方に渋谷へ行く。センター街の中の楽器屋でRoland製の『R−05』というICレコーダーを購入。買ってしまった。欲しかった。これさえあれば諸々楽しく、町の中で音を収集できる。
それからM君と久しぶりに飲む。M君とは『ブン憂會』という文学を憂う会を組んでおり、それの第2回会合という名目なり。M君が好きだと言う開高健氏の言葉をいろいろ教えてもらったがそれがいちいちかっこいい。
中でもスバラシイ言葉が、「全力で走り、全力で壁にぶつかれ。あとは幸運を祈る」というやつで、ラストの放り投げ感がたまらない。作家さんの話しにしろ、戯曲の話しにしろ、M君は言葉というものをすごく大切にしている。そういうことが話しをすると判り、楽しい。僕はといえば親ばかを露呈してばかり。23時過ぎに別れて、副都心線で帰路へ。雑司ヶ谷駅からの帰り道。娘がみたくなり、嫁氏に電話をして、写メールを送ってくれと言うと、寝かしつけたばかりだからダメだと怒られたけど、寝ている娘の画像を送ってくれた。家に帰ったら、なんとなく映画がみたくなりアンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』を観る。なんだろう、『ガタカ』、すごくいい映画だ。というわけで、実に充実して就寝。


11日(日)。起きたら11時過ぎていた。堕落。少ししてから外へ出る。近所の古本屋『往来座』に立ち寄り、開高健さんの本を探す。M君に薦められた、闇三部作はなかったので『ベトナム戦記』を購入。ついでに黒田硫黄さんの映画評論『映画に毛が3本!』も購入。それから参院選の投票に行き、鬼子母神に立ち寄る。試しに『R-05』で録音をしてみる。境内では子供たちが遊んでいたり、鳥の声が聞こえたり、散歩をする人たちの足音が聞こえる。普段は何とも思わないそういう音に対して、少し意識的になる。

参院選の結果を見つつ、NHK教育テレビで放送していた『N響アワー』の武満徹の映画音楽という特集を見る。篠田正浩監督の『心中天網島』が観たくなる。
ベネット・ミラーカポーティ』を観る。久しぶりにみたけれど、やはり面白い。話しを聞いていくうちに徐々に心を交わして行く死刑囚とのやりとりの中で、自分の作品のために死刑囚に嘘をついている部分もあり、友情と自身の作品の間で揺れる姿が、すごく丁寧に描かれている。

雨が降ると、少し涼しい日々。とはいえ、早く梅雨はあけてほしい。