東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『酒と音楽の夏』

19日(木)。仕事の流れで久しぶりに職場の人たちと飲むことに。渋谷で飲んでいたので、その流れでHMVに行こうかと思ったのだけどすぐに六本木に移動になってしまった。残念。とはいえ、職場の人たちと久しぶりにいろいろ話す。

20日(金)。軽く二日酔いのまま仕事。仕事後に、大阪で働いている大学時代からの友人のYしゃんが、仕事の師匠であるMさんと2人で東京に来ているとのことで、池袋で飲むことに。同じく、大学時代にYしゃんと僕と一緒にいろいろやった先輩のSさんも合流。4人で池袋で飲む。ひとまず23時までは穏やかにいろいろと話しをした。それから別の店で飲むことになってから、話しが突如ヒートアップ。気が付けば、終電は終わり、それでも話しは尽きず、結果朝5時の閉店まで店で話しをしていた。
仕事に関わること。どのように仕事に、つまり対クライアントもしくは仕事上で関わる人たちとの接し方。もっといえば自分がどのような意志で仕事に関わるか。
偶然だけど、それに似た話を前日に職場の人としていて、いろいろと考えていたところだった。

僕自身、いろいろ迷いながら仕事をしている。迷いながらだから足踏みしているところもあり、それが端から見れば危うくも見えるし、それがひいては仕事を任す上での信頼ともなる。それが、きっと自分には足りない。それはMさんやSさんから見れば、『非常に甘い』となる。言われることは最もだと思う。だけど、それでも、うまく言葉にできず、開き直りもできない。グズグズしてしまう自分がいる。

そんなことを考えつつも、それにしても予想外だった。楽しかったから良いのだけど。池袋で飲んだということが救いといえば救い。みんなと別れてからフラフラと帰宅し、ひとまず就寝。

3時間後に起きて、風呂に入りレンタカーを借りに出かける。

21日(土)。友人たちのバンド、かげわたりが秩父の奥地のキャンプ場で行なわれる夏の野外ライブイベントに出演することになっており、そこへ向かう車の運転を頼まれつつ、イベントを見に行く。朝9時に池袋でみんなと待ち合わせ。出発。

予定では関越自動車道の花園ICを降りて現地へ向かう、はずだったのだけど、ナビで『高速道路優先』設定にしたところ、なぜ首都高西池袋インターから高速に乗せられ、中央道を走るルートに持って行かれてしまった。あれよあれよと言う間に中央道。そしてあれよあれよという間に週末の渋滞に巻き込まれる。結果、12時過ぎにやっと八王子インターまで辿り着き、これは危険と判断し、圏央道を関越に向かうことにする。渋滞を考慮にいれても2時間ほどのロスをしてしまった。いやはやこれは確実に僕のミスであり、申し訳ない事態。

花園インターを降りたのは13時過ぎ。それから一般道を秩父方面に。目的地のキャンプ場は予想よりも遠く、買い出しや昼食を挟んだとはいえ到着したのは16時過ぎだった。最後はアスファルトでもない、ジャリ道を走って到着。

本当に、人里離れたキャンプ場。気持ちの良い空間。だからこそ音楽を鳴らしても誰の迷惑にもならない。すでにイベントは14時から始まっており、ゆるゆるとした感じで会場は音楽が鳴っていた。テントを立てたり、鉄板で肉や野菜を焼いたりする。薪も何も用意してなかったのだけど、落ちてた生木と割り箸などを駆使して火をおこす。ボーカルの家常さんが、非常に慣れた手つきで火を起こしていた。思わぬ能力を発揮。

酒が入り、日も落ちてくると、本当にイベントは祭りのにぎわいを見せてくる。久しぶりに見たかげわたりの演奏も良かったし、いくつかのバンドのパフォーマンスもそれぞれに楽しかった。とはいえ、さすがに疲労もあって0時過ぎにテントで横になったら、そのまま朝まで寝てしまった。
ギターの鈴木君からは、あの爆音の中でよく眠れたねと変な感心をされた。僕もいびきを爆音でたてていたらしく、あっちからもこっちからも爆音だったと言われた。
僕が寝ている間も、当然ライブは続き、かげわたりのみんなは途中で別場所にあったジャムが出来るところでジャムをしていたらしく、そういう楽しいイベントに混ざれなかったのはすごく残念。

とはいえ早朝にみんなで帰路へ。
帰りの車中で、家常さんが自然には敵わないということを言っていた。確かに、秩父のそのキャンプ場はすごく山深いところにあって、僕が寝てしまったあとに、めちゃくちゃ星が見えていたりしたそうな。言葉通り、自然には誰も敵わないかもしれないけれど、でも、その自然の中で、かげわたりや他の出演者が披露したパフォーマンスは良かったし、楽しかった。変なネイチャー主義になるつもりはないけれど、めちゃめちゃでっかい自然の中で、歌い、踊り、パフォーマンスをするという行為をするということで良いのかなとも思う。畏敬の念などを忘れずに、その中で身を委ねて、歌をうたう。敵わないかもしれないけれど、家常さんが何かそういう自然の力を意識しつつ、歌をうたうことはすごく大事だと思う。帰りは素直に関越から帰り、渋滞にも巻き込まれず11時には池袋に到着した。さすがにみんな疲れていたので、そこで散会。
家常さんとはたまに会っていたけれど、かげわたりの面々とは本当に久しぶりだった。とはいえ会えば楽しい。うれしい報せも同時に2つ聞けて、僕らの世代の年齢を感じつつも、幸福な気分になる。こういうイベントはもっともっとあれば良い。