東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『あっと言う間に時が過ぎて』

3つほど仕事や仕事以外の諸々の締め切りが10月15日、16日に重なり、個人的に壮絶な日々を過ごして、気がつけば10月も早、終盤。10月1日は半袖で過ごしていて、10月ってこんなに暑かったっけ?と思っていたところだけど、今ではすっかり秋の模様。そしてこの間に台風が2つも通り過ぎていった。自分の住んでいるところに関して言えば、被害はほとんどなくそれは運が良かっただけでニュースを見れば被害に遭われた方もいらっしゃる。天気が悪ければ肌寒いし、晴れると穏やかで心地いい。


締め切りだった案件は、とある動画の編集と、とある企画のプロット作りと、とある戯曲賞への応募。仕事、仕事と私用の合間、仕事ではないもの。動画の編集に苦しみ、プロット作りに苦しみ、そのツケが戯曲賞への応募作品作成にまわる事態に。


動画の編集は、3分ほどの映像を3本行なった。2本は遊びみたいな気持ちで作れて、作っている間は愉しいくらいだったけど、もう1本はちょっとしたショートストーリーできちんと作り込むつもりで臨んだ。下手なりに撮影を行い、ちょっとしたミスもあったけど、手応えのあるものは作れた気がする。小さいところから挑んでいきたい。大規模なことは出来ないけれど、小さいからこそのフットワークの軽さや、だからこそ出来ることを発信できれば、と。


プロット作りに関しても苦しんだ。説明が下手な自分はプロット作りが苦手なのかもしれない。アイデアが頭に浮かび、それをある程度、咀嚼するまで書き出すことができない。書きはじめるときには割と一気に書き上げるのだけど、その時に、台詞やト書きをパソコンで打つ時に気付くことがあり、それをうまく組み込もうと試みる。できるだけ具体的に。そうなるとプロットではなくなり、台本になっていく。結局、プロットを諦めて、2本の短編の台本を作った。台本が、一番自分の語りたいことのアピールになるということもある。で、提出したところ、メールの返信でこう来た。

「なげーよ」

それはそうだろうなぁ。1枚で収めるべきプロットのはずが、8、9枚ほどの台本になっているわけで。余裕があれば、台本を書いてからプロットを作ればよかったのだけど、それは無理だった。時間がなかった。ただ、「なげーよ」と言われたけれど、ひとまずは印象は悪くないようで週明けまでにプロットにまとめてくれと言われた。

で、上記2つのことを逡巡しながら作業していると、必然的に仕事後の深夜帯からの作業となり、睡魔や疲れとの勝負だった。それで、もう一つの戯曲賞に関してはギリギリの作業となった。でもこれがやっぱり一番愉しい。自分の書いた作品をなんども見返して、良くしていく作業。愉楽。もちろん、ここに外部の目を意識しなければならないのだけど。


で、そういった諸々の中で休息もあった。


一つは娘の幼稚園の芋掘り。そういえば自分も幼稚園の頃に芋掘りをした。幼稚園は芋を掘りがちだな。嫁から旦那はついてくるものだと言われ、確かに潮干狩りも男親の方がたくさんいらっしゃていたのでそういうものだろうと思い、一緒にでかけたが、今回の芋掘りは男親が一人もいなかった。たくさんの子供と、そのお母さん。うーん、男親は芋は掘らないのだなぁ。一人アウェイの気分もありつつ、商店街をフラフラと散策しながら、芋掘りが出来る場所へ向かう。と、どうやら幼稚園児と先生方が迷子になったようで先頭の方で先生方が道を探していた。僭越ながら携帯の地図を頼りに案内をしてみる。僕は地図を見たり、道を探すのは得意な方で、今回、僕が唯一役にたったところだろう。娘は顔くらいあるでかいサツマイモを掘ってご満悦だった。土を扱うことは愉しい。


遠足が終わり、夜は近所で行なわれた御会式を見に行った。鬼子母神と法明寺で行なわれるのだけど、屋台があって賑やかな鬼子母神とは違って法明寺はやけに静かだった。提灯に火がともっていてそこを娘と歩いた。もちろん祭りの賑やかさも好きだけど、その横の静かな場所が良かった。


それと、かげわたりの面々と『剣の舞』という野外イベントに、山梨のキャンプ場へでかけた。朝9時半ぐらいに車ででかけたけど、一般道がやけに混んでいてキャンプ場についたのは2時過ぎだった。それからキャンプの準備。テントを立てて、火を起し、肉を焼く。娘にとって初めてのキャンプ体験。前日に掘っていたサツマイモもバーベキューにくべる。外で肉を食べるのは美味しい。で、キャンプ場はもう冬並に寒かった。家常さんたちに言われて上着を持っていったけど、上着がないと凍えるところだった。17時過ぎにかげわたりのパフォーマンス。家常さんと宮嶋くんとアキちゃんという3人編成の『ちいさなかげわたり』。始まりは、ギターのチューニングから始まったような感じなのだけど、一曲目、3人が揃って唄う歌の最後、不思議なほど声が山間に響いた。それが本当に良かった。18時過ぎにはあたりはもうすっかり暗い。そのぶん、星がすごくきれいだった。ぼんやりと眺めた。バーベキューでは肉をやたらと焼き、お腹はいっぱいだった。星がきれいだった。僕ら家族はその日のうちに先に帰宅。帰りの車の中、娘はすぐに寝てしまった。疲れたのだろうけど、愉しかったのだと思う。


で、今朝、課題として残っていたプロット作りがひとまず終わる。メールを送付してほっとした。反省点としては、自分の良くないところは書き足そうとしてしまうことだと改めて実感。あれこれと増えていき、ともするとプロットではなくなってしまうしな、長いと。反省ばかり。


今夜は久しぶりに少しゆっくりできて、日記をつけれた。