東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『眠る女/家呑み/他』

22日(金)。緑内障の治療のため、仕事を休んで病院に行った父が、その流れで母と孫を見に家に来た、らしい。というのも僕は仕事をしていた間だったので。嫁氏がこれ幸いと、娘の世話をまかせ買い物に出かけたらしいが、わずか15分ほどのそれで我が父と母は非常にあたふたしていたらしい。あともう少し遅かったら嫁氏の携帯に電話をかけていたとか。嫁氏のご両親は孫を抱くのも非常に慣れたものだったが、我が母は今もどう抱いていいのか困る様子。一体、僕をどのように育てたのかと疑問に思う程。そのことを以前聞いた際に、「私は何もしていない、お父さんが育てたから」とさらりと言っていたが、孫に右往左往する様を見るに、それもあながちと思えてくる。


23日(土)。数日前から嫁氏に「これを観なきゃ、もうアレだ」とか「死ぬ」とかいろいろ交渉をしつづけ、なんとか許諾をとり、遊園地再生事業団の公演『ジャパニーズスリーピング/世界でいちばん眠い場所』を観劇。シンプルできれいな舞台美術。鏡面のような床の上で眠る女優の姿を、カメラで撮影し、その映像を背面の巨大なスクリーンに投影させると、映し出される女優、その映された映像の中の床面に映る女優、そして、その映像自体が床面に映りさらに女優が映し出されて、という形で無限に広がるような場面がある。それが単なる仕掛けではなくて、作品世界を表現する演出になっているようで、そういった構成が連なる2時間で、とても刺激的。女は眠り、男は眠れない。眠るのは女だ。その眠る姿の持つ魅力がある。川端康成ではないけれど。ところかまわず寝る俺は男失格かもしれぬ。

ホクホクして総武線に乗って、カメラを持って来なかったことを後悔する。中野駅から東中野、大久保そして新宿と進む、総武線の進行方向右側、都庁などのビルが見える風景を動画で記録したいと常々思っていたのを忘れていた。中野付近の住宅街の向こうに突如出現する西新宿のビル群のド迫力さたるや。今度は忘れずに持っていかねば。


24日(日)。嫁氏の元職場の同僚の方々が家に遊びにくる。それで芋煮をつくったり、魚を煮たり、アレを焼いたり、これを蒸したり。あっという間にテーブルの上にたくさんの料理が並ぶ。さらにサザエを焼いたり、ホタテを焼いたりと、家が炉端の様相に。猫もびっくり。僕は娘を抱えつつ、呆然とそれを眺め、ビール等を飲み、みなさんが作った料理を美味しく頂いたりする。嫁氏の友人の方々は初めて見る娘を触っては「首がない」「膝がない」「ぷにょぷにょしてる」と言っていた。娘は娘で、いろんな人に抱っこされてご満悦。



そんなこんなの週末。友人のかげわたりのライブに行けず申し訳ない次第。