東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『おとめ山公園へ行く』

嫁氏がネットで見つけたおとめ山公園という公園に行ってみようかとなった。天気予報では落雷もあると予想される空模様だったけど午前中は半袖で十分の天気。


目白駅から高田馬場方面へ。突然やけに傾斜がある坂を下るとその途中から木々がうっそうと生えているのが見えてくる。そこだけ目白界隈の住宅街とは別世界。木がやけに高くまで伸びていて空が緑で覆われている。なんども見上げる。公園内には池があり、そこには鯉の他に亀もいる。やけにいる。ちょっといすぎ。近所の保育園の園児と思われる子どもたちが遊びに来ていて、慣れた感じで走り回っている。娘子もそれに混じって遊ぶ。


それにしても、おとめ山公園。つい先日行った新宿御苑の整った景観とは異なり、もっとずっと、なんていうのか木々が深い。おとめ山という名前も、かつては将軍家の狩猟場であり、一般人立ち入り禁止の場所であった『御留山』というらしい。そんな言われがなきゃ確実に『乙女』とかが由来のように勘違いしてしまう。わき水が出るという場所を歩いて、そこにあった石で作られた椅子に腰を下ろす。近くの学校で体育の授業があるらしく、体操をする生徒の声が聞こえる。どうやらまもなくダンスの発表会があるようで、体育の先生の声がやけに力がこもっている。空を埋め尽くすような緑。風に揺れる。ぼんやりと見上げる。もうすぐ昼だからか、平日だからか、公園はほとんど人がいない。得難い時間だなと思う。こういった場所が散歩圏内にあるのは有難いことだ。


散歩から帰ってくると、途端に空が曇りだし、あっという間に雨が降り雷が鳴った。あんなに晴れていたのにと思うし、まったく天気予報ってやつはすげえなとも思った。