東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『この世で俺/僕だけ』

ここ2日ほど、外をフラフラとする仕事が続く。今日は風が強かった。朝からずっと外にいて風を浴びていたせいか、なにやらしんどかった。顔が今でも火照っている。


いきなりですが、脚本を書かせていただいた作品が、BS JAPANで放送されます。


「この世で俺/僕だけ」


本当にたまたまですが、昨年の夏に数日間で、勢いに任せてプロットを書き、それを「面白い」と言ってくれる方がいて、脚本製作にとりかかりました。第一稿を読んで、映像化することを決めてくれ、そこからは非常に苦しい改訂を繰り返しました。仕事をしながらで、夜に脚本を書いては逡巡する日々。映像製作に関わる様々な諸々があり、本当に悩みに悩みました。


最終的には、監督が手をいれてくれたし、打ち合わせの中で生まれたアイデアを採択したところもあったので、僕1人で書いたとは言えない作品です。ひたすらがむしゃらに突き進みました。作品も、がむしゃらです。


僕が作って来た『東京の果て』や自主映画とはまたずいぶん異なる手触りの作品になったと思うけど、それも僕です。で、がむしゃらのどこかに、今の自分でなければ書けなかったものが描ければと思っております。


画像は、この作品の製本版の脚本です。ある日、突如プロデューサーの方から、「急ぎで、タイトルを手書きで書いたものをくれ」と言われ、仕事をしながらオロオロとスキャンデータを送りました。翌日に、この台本が届きました。関連するアイテムのイラストと手書きのタイトル。この手作り感がこの作品を現していると思います。撮影に向けて忙しい中で、製作スタッフの方々が脚本に決意表明を吹き込んでくれたようで、すごく嬉しかったです。自分の手書き文字のあまりの下手さには猛省ですが。


僕が、パソコンを打ちながら想像していた画など、おそらく遥かに跳び超えた作品になっていると思います。何より、僕自身がオンエアを心待ちにしています。


私事ですが、オンエア日がまた、本当にこの日なのか!と叫びたくなる日でして、こんな最高のプレゼントはありません。


『この世で俺/僕だけ』

BS JAPAN

3月31日(日)14時〜16時オンエア

監督:月川翔
出演:マキタスポーツ池松壮亮野間口徹デビット伊東、駒木根隆介、ガンビーノ小林菊田大輔羽場裕一矢島健一千葉雅子高橋努鈴木拓南明奈佐野史郎