東京から月まで

東京在住。猫と日常。日々のことなど。

『春めいていた日曜日』

今日は暖かかった。それで、朝から家の壁のペンキ塗りを行なう。以前に塗っていた壁の二度塗り目というか、仕上げ塗りというか。娘と一緒に塗っていたのだけど、気がついたら壁ではなくて下に敷いたシートを塗っていた。それで、塗ったものを見て満足げに「これで爆発だぁ!」と何やら芸術家のような発言をする。そんなこんなで無事に壁塗り終了。


テレビの影響らしいのだけど、ブリを食べたいらしく娘が「ブリ!ブリ!」言うので昼食は回転寿司を食べにいく。出かけるときに娘が抱っこしてくれとせがむので肩ぐるまをする。娘が手をバタバタと動かして「鳥みたい」と愉しそうにしていた。寿司を食べたあと、近所の公園で娘と遊ぶ。同じ年齢の男の子と砂場で遊んだりかけっこをしたりする。砂にコップをいれてジュースを飲むというママゴトをして遊んだのだけど、なぜか男の子は「ゾンビレストランにようこそ」みたいなことを言う。どうしてゾンビなのか、それが不思議だ。


いろいろと映画を観たり舞台を観たりする。表現について。演技について。そして演出について。考えるべきことはいろいろある。で、石井克人監督『ハロー!純一』をDVDで観た。以前、黒田硫黄さんの漫画『茄子』を読んだとき、その中で「大人はできないことをできないと言うから良いなぁ」といったニュアンスの台詞があった。『ハロー!純一』を観てそれを思い出した。子供だって、いやおうなくこの世界にいて、様々な出来事に直面している。物語の中でそれを克服すること、無事に解決することを描くこともできるかもしれないけれど、この映画はそうしない。そこにむしろ正しく、やさしい大人の視線を感じた。


以前観た、パレスチナのドキュメンタリーの中で、イスラエルに住む若者がパレスチナへの入植をやめようと活動をしている姿が忘れられない。デモを阻止しようとする警官に対して、声を上げる。「声を枯らすのは私たちの権利だ」と叫ぶ姿が、本当に素晴らしかった。